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その瞳に灯るもの 9

”体細胞核移植”によって製造された犬様のクローンについては、無視できない報告も存在する。
そのように無理やり製造されたクローンのほとんどは健康に問題を抱えており、ほとんどは病弱且つ短命だという。
一例を挙げれば、クローン技術で製造されたある犬様はジステンパーを患い、長生きはかなわなかったそうだ。
ほかにも、なんらかの健康問題を発症して、生まれてから数年も経たないうちに亡くなってしまう犬様が多いらしい。

クローンとして製造される動物たちが抱える健康問題については、英国動物虐待防止協会も声明を出していて、

”クローン動物には腫瘍・肺炎・異常な成長パターンなど、疾病にしばしば苦しむという数々の証拠がある”

と述べている。
それと同時に、倫理や動物愛護の観点からも、クローン製造に対して深刻な懸念があると警告を発している。

過去ブログ『その瞳に灯るもの 7』の”モデル動物”の製造についてのくだりや、前回ブログ『その瞳に灯るもの 8』の”ドリー”の製造方法についてのくだりでも少し触れたが、クローン技術で犬様を製造するには、”体細胞核移植”を行う必要がある。

”体細胞核移植”はどういう技術なのかというと。
先ず、”代理母犬”に選ばれたメス犬様の卵子から、DNAを採取する。
それに、クローンで製造したい犬様の遺伝情報を有する皮膚などから採取した”体細胞核”を注入して、電気を流す。
そうすることによって、DNAを採取した件の卵子は、注入された”体細胞核”の遺伝情報に接触が可能となり、”クローン胚”が発生する。
その”クローン胚”を”代理母犬”の子宮に戻し、着床させて、その後は通常妊娠の経緯を辿れば、クローンで製造したい犬様がやがて生まれてくる。

”体細胞核移植”によるクローン製造には、いわば人間の場合の人工授精と似たような技術を用いるわけだが、それはつまり、”代理母犬”の妊娠確立が100%ではないことを意味している。
たとえ大金を払って愛犬様の複製依頼をしたとしても、だ。

しかも、犬様のクローン製造には、人間の場合の人工授精とは決定的に違う点がある。
それは、”代理母犬”に選ばれるメス犬様たちは一匹ではない、という点だ。
犬様のクローンを製造する際は、妊娠可能な複数のメス犬様たちを利用するのが実情だといわれている。
要するに、いくらきれいごとを並べたとしても、ビジネスとして犬様をクローン製造するということは、悪質なブリーダーやパピーミルの行いとなんら変わらないわけだ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉