新着情報

サービスエリアの空の下 114

最後に、手作り食を設置している場所を教えた後、F様・A様・男性のそれぞれの目を見て、私はいった。

「では、私は住宅街に向かいますね」
「はい」

三人の返事を見届けた私は、ご自分の車を駐車している場所を男性に教えてもらい、その場を辞した。
男性の車に乗車すると、私は時刻を確認した。
次いで、アラームを三時間後に設定する。

過去ブログ『サービスエリアの空の下 109』で綴ったように、本来ならば、住宅街に建つ一軒一軒のお宅を訪問しながら、家主の許可を得た上で敷地内の捜索を行う必要がある。
だが、現時点では、当該キジ白猫様の写真や私の連絡先(もしくは、男性の連絡先)を印刷したチラシの用意はない。
なので、一先ずは、住宅街の立地把握を優先することにした。
往復時間を含め、三時間くらいの目安で充分であろう。

私は車を発車させた。
時刻は昼頃を迎えているので、高速道路を走行している車の数は少なくない。
それでも、目立つ渋滞にはまることなく、高速道路を降りることができた。
ほどなくして、目指している住宅街に到着した。

私の目に映る景色には、男性から聞いていた通り、畑がちらほら点在していた。
住宅がひしめく都市部とは違って、民家一つ一つの敷地が広い。
大きな納屋を有している私有地も目立つ。
それらをくまなく捜索するには、やはり、敷地外から覗くだけでは限界がありそうだ。
それでも、どこかの敷地内及び納屋に入って行く、もしくは出てくるキジ白猫様の姿を確認できればとの思いで、周辺を歩くことにした。

それとなく歩き回った挙句の感想として、この近辺には、間違いなく野良猫様が生息しているということだった。
彼らの姿をまだ目視できてはいないが、その身を隠せる納屋の数は少なくないし、軒下に出入り可能な木造建築の家屋が多い。
加えて、てんこ盛りのキャットフードが入った食器が庭先に置いてある家も、いくつか発見できた。
こうなると、野良猫様が生活していく立地環境としては、申し分ないだろう。

この立地環境で捜索に当たるとなると、短期間での保護は簡単ではないし、数台の捕獲器が必要になってくるな……。

そんなことを考えながら、私は、Hさん宅を探した。
保護を目指しているキジ白猫様や黒猫様の姿を、男性が目撃した場所である。(※詳細は、過去ブログ『サービスエリアの空の下 48』・『サービスエリアの空の下 49』・『サービスエリアの空の下 50』・『サービスエリアの空の下 51』などを参照)

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉