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タレント動物 4

”タレント動物”たちが、撮影の裏で酷い目に遭っている、とのニュースが物議を醸している事例といえば。
最近では、ラッセ・ハルストレム氏が監督をつとめた『A Dog’s Purpose(原題)』がそれに当たる。

同映画は、『W・ブルース・キャメロン』のベストセラー小説、『野良犬トビーの愛すべき転生』を映画化したものだ。
その原作を私も読んだことがあるのだが、心温まる良い作品であるのは間違いない。
ペット様と暮らす方、とりわけ犬様と暮らす飼い主様には、目を通して頂いて損はないだろう。

ちなみに、この監督は日本でも有名な”忠犬ハチ公”の物語をリメイクした、『HACHI 約束の犬』という題名の映画も手掛けている。

さて。
『A Dog’s Purpose(原題)』の撮影の裏でなにが起こっていたかに話を戻す。

この映画の終盤場面に、急流の川に落ちた少女を、勇敢な警察犬が救うシーンを撮影したらしいのだが、問題はその撮影現場で起きた。
製作スタッフの一員であるドッグトレーナーが、出演させられている”タレント動物”のジャーマン・シェパード様に対し、極めて危険なスタントを強制した、との報だ。
水の流れに怯えて抵抗するジャーマン・シェパード様を、ドッグトレーナーは無理やりに水中に押し込んだ、と批判が殺到している。

その様子を映した動画はネット上で瞬く間に拡散された。
監督自身は、その現場に立ち会っていなかったと声明を出したが、映画の製作会社はこの動画の詳細について徹底的な調査をし、不適切な行為は公表して処罰することを約束する声明を出した。

その後。
拡散された映像について、米動物愛護団体の『アメリカ人道協会』という団体が独立で調査した結果が、先日公表された。

それによると、”映像は撮影中の出来事を誤解させるよう編集されており、撮影中に傷ついた動物はいなかった”とのこと。
件の映像は、一見すると一続きのように捉えられるが、調査によれば、前半部分と後半部分は別日に撮影されたものだったという。

前半部分の映像の事実は、実際に犬様がストレスの兆候を見せた段階で撮影を中止したのでスタントの強要はしなかった、としている。
後半部分の映像の事実は、奔流する水中に入れられた犬様はスタッフによってすぐに外に出され、暖かいテントの中で検査をした結果、ストレスがないことを確認した、らしい。

加えて、

・撮影前に安全確認ミーティングを開いていた
・水が好きであることを基準に犬様を選んだ後、六週間のトレーニングを行っていた
・専門知識を持った飼育スタッフ五人が撮影時に帯同していた

など、安全対策は充分だった、との発表であった。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉