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ペットフード 63

学窓社から出版されている『小動物の臨床栄養学』という文献を参考にしますと、脂溶性ビタミン類の中でも、『ビタミンE』は過剰摂取も摂取不足も起こりにくいビタミンで、毒性が少ないといわれています。
それでも、よっぽど偏った食事を繰り返せば、やはり悪影響は免れません。

過剰摂取で懸念される健康被害としましては、食欲減退の心配があります。
加えて、『ビタミンA』・『ビタミンD』・『ビタミンK』など、ほかの脂溶性ビタミンの吸収・働きを阻害する可能性が指摘されています。
それにより、

・骨の無機化を妨げることによる成長障害
・肝臓に貯蔵している『ビタミンA』の減少
・血液凝固異常の発症

を誘発しかねません。

ある研究データによりますと、生後3週間の子猫様に『ビタミンE』(100?200mg/kg/日)を与えた場合、命を落とす個体が多いという結果がでたそうです。
さらに、(1000mg/kg/日)を与えた場合では、すべての子猫様が亡くなってしまったといいます。

となりますと。
飼い主様方が気になるのが、『ビタミンE』摂取の上限値だと存じます。

『AAFCO』(全米飼料検査官協会)によれば、犬様の『ビタミンE』摂取の上限値は、1000IU/kg(乾燥重量)と設定されています。

『CVMA』(カナダ獣医医療協会)によれば、猫様の『ビタミンE』摂取の上限値は、1000IU/kg(乾燥重量)と設定されています。

ですが……。
専門家によっては、それらの上限値に関する正確な根拠には未だに曖昧な現状がある、との主張をなさる方々もいます。

確かなことは、猫様の疾患に多い、カルシウムの過剰摂取が招く尿管結石症などの予防には、『ビタミンE』摂取が有効であることです。
その観点からすると、1食に必要な『ビタミンE』の量は、与えるフードの1.0%が適量だそうです。

また、犬様・猫様共に、妊娠期には『ビタミンE』の血中濃度が低下するため、適度な補給が必要となります。

続きまして。
『ビタミンE』の摂取不足で懸念される健康被害としましては、犬様の場合、

・食欲不振
・栄養性筋ジストロフィーによる筋力低下
・毛並みの粗さ
・脱毛
・免疫力低下
・湿性の皮膚疾患
・断続的な下痢
・不妊をはじめとする繁殖障害

などです。

猫様の場合は、上記に加え、発熱・網膜変性・著しい白血球数の増加などが認められます。

そして。
犬様にも猫様にも気をつけてあげたいのが、黄色脂肪症(イエローファット病)です。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉