新着情報

ペットフード 87

今回取り上げるのは、水溶性の物質である『カル二チン(ビタミンBt)』についてです。

『カル二チン(ビタミンBt)』が含まれる主な食品は、動物性『タンパク質』源である牛肉・豚肉・マトン・ラムをはじめとする肉類や、カツオをはじめとする魚類、乳製品などです。
野菜などの植物性『タンパク質』源には、わずかな量しか含まれていません。

また。
食品からの摂取のほかにも、私たち人間と同様、犬様・猫様は『カル二チン(ビタミンBt)』を体内合成できます。

具体的に申し上げますと。
必須アミノ酸である『リシン』・『メチオニン』(詳細につきましては、共に『ペットフード 42』参照)と『ビタミンC』(詳細につきましては『ペットフード 79』・『ペットフード 80』参照)によって、肝臓内で体内合成が可能だそうです。
その際には、充分な量の『ビタミンB1(チアミン)』(詳細につきましては、共に『ペットフード 68』・『ペットフード 69』・『ペットフード 70』参照)と、『ビタミンB6(ピリドキシン)』(詳細につきましては『ペットフード 74』参照)も必要だとされます。

そうして作り上げられた『カル二チン(ビタミンBt)』は、骨格筋や心筋細胞内に多く存在するといいます。

しかしながら、体内合成量は加齢に伴い減少するので、やはり食事からの摂取で補う必要があります。

ちなみに。
『カル二チン(ビタミンBt)』を分類すると、『L?カルニチン』と『D?カルニチン』に分けられます。
その内の一つである『L?カルニチン』には、脂肪酸の代謝促進によるエネルギー産生が望め、中性脂肪の燃焼効果を高めてくれる作用があるといいます。
『D?カルニチン』については、そういった作用は望めないとされています。

『カル二チン(ビタミンBt)』摂取によって期待できる作用はほかにもあり、

・コレステロール増加の抑制
・肥満防止および肥満改善
・高血圧の予防
・利尿効果
・胃液分泌の活性化
・運動能力向上

などがあります。

『カル二チン(ビタミンBt)』が欠乏すると、

・拡張型心筋症(特にドーベルマン・セントバーナード・オールドイングリッシュシープドッグなどの中型犬様や大型犬様)
・心臓疾患(特にボクサー・ドーベルマン・コッカースパニエルなどの犬様)
・犬心臓糸状虫
・高脂血症
・肝リピドーシス
・腎疾患
・糖尿病

などが心配されます。

補足としまして。
先ほども触れました通り、『カル二チン(ビタミンBt)』は、肝臓内で体内合成されます。
故に、慢性的な肝疾患を抱えている犬様・猫様においては、『カル二チン(ビタミンBt)』欠乏の悪影響が特に懸念されますので、どうぞお気をつけください。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉