新着情報

他人事ではない 下

相談電話は、

「明日の早朝、犬を飼っている友だちと一緒に、犬連れでバーベキューへ出掛ける予定があるんですが、大丈夫だと思いますか?」

という内容だった。

その犬様のお世話を過去に何度か承っていたが、当方でお預り中に、下痢の症状を見せたことは一度もない。
また、”元気がない”という状態が想像つかないほど、毎回健康的に過ごす犬様だった。
だからこそ私共は余計に心配になり、かかりつけの動物病院以外でも構わないので、今すぐ診察を受けるべきだと飼い主様にアドバイスした。

ところが、である。
飼い主様は自宅での様子見を選択し、翌朝、犬様を連れて予定通りにバーベキューに出掛けたそうだ。
結果、犬様はより体調を崩し、帰宅後に数日間入院することになってしまった。
下痢を甘く見ていた飼い主様の責任であることはいうまでもないが、私共としては犬様がかわいそうでならなかった。

とにかく、である。
ペット様の下痢について甘く見ない方がいい。
ペット様の体調に少しでも異変を感じたら、直ちに動物病院へ連れて行くことだ。

『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』は今回の男性のように、飼い犬様を通じて感染し発症するよりも、一般的には『SFTSウイルス』を保有するマダニに噛まれることで感染してしまうケースが多い。
『SFTSウイルス』の潜伏期間は6日から2週間程度といわれ、発症すると、発熱・嘔吐・下痢・筋肉痛などの症状が出る。

”ダニ”類や”ノミ”類については、過去ブログ『昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜74』から『昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜82』に詳細を綴っているので、予防対策などをご参考にして頂ければと思う。

なんにしても、だ。
”ダニ”類や”ノミ”類の駆除方法は様々あれど、なによりも大切なのは確実に駆除することである。
加えて、再び寄生されないために、しっかりと予防対策を講じることだ。

最近では、アロマやハーブの香りを用いて、”ダニ”類や”ノミ”類の予防対策をしていると仰る飼い主様が増えた。
だがしかし、勘違いしてはいけないのは、それらの香りはあくまでも、”ダニ”類や”ノミ”類を近づきにくくする、というだけで、完全な駆除を約束するものではない。

また、”ダニ”類や”ノミ”類の予防対策として、多種の市販薬が売られているが、それらにも注意が必要だ。
そういった市販薬は安いかもしれないが、『医薬部外品』である。
動物病院で扱っている駆除薬は『動物用医薬品』と呼ばれ、”動物の疾病の診断・治療、または予防に使用されることが目的とされているもの”で、『医薬部外品』とは比べものにならないくらい効果が高い。

最後に。
飼い主様の自己判断は時に重篤な結果を招いてしまうこともあるので、信頼できる獣医師の方と相談しながら、ペット様の健康管理には充分にお気をつけ願う。
他人事ではない、という用心をくれぐれもお忘れなく。

〈了〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉