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平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 3

”吠える”だけにとどまらず、飼い犬様が自分の尻尾を追いかけたり、毛をむしったり、必要以上に脚の指を舐め続けるなどの異常行動をとるのは、なぜか。
犬様独りでのお留守番も含めた、生活環境に対しての不安・不満・ストレスが要因といわれています。

たとえば、独りでの長時間のお留守番時には、何の刺激もないため、犬様は暇を持て余します。
つまり、不安・不満・ストレスを抱えてしまうわけです。

こう述べると、”たかがお留守番で?”と侮る飼い主様が多いですが……。
程度の差はあれど、お留守番が引き金となって異常行動をとる犬様が、実際には少なくありません。

講義で配布された資料中にも、

【「きちんと飼うことができていない(≒その動物がその生活に満足していない)」、「きちんと発達・成長していない(≒必要な時に適切な環境が与えられなかった)」ことが、”問題行動”に繋がっていく、ということです】

と注意喚起が記されています。

様々な研究結果により、上記のようなことが明らかになって久しいわけですが……。
ヒアリングなどで実際に接する飼い主様方から伺う、犬様の飼育現状に照らし合わせれば、まだまだ浸透しているとは、残念ながら思えません。

根本理由の一つとしては、ペットショップの責任が大きいといえます。
生体販売による利益最優先のその姿勢からは、”売れればいい”という思惑が先行します。

であるからして、売った犬様が、その後にどう暮らそうが関係ないのでしょう。
飼い主様となる方の生活環境がどうであろうが(たとえば、長時間留守にすることが多いなど)、とにかく犬様を売りつけてきます。

また。
売った犬様に適切な生活環境を保障するためのアドバイスもいい加減で、たとえば、”お散歩をしなくても大丈夫”、”長時間のお留守番も問題なし”などと、平気でウソをいってきます。

それらはまさに、犬様の”問題行動”を誘発するにもかかわらず、ペットショップ店員のセールストークが止むことはありません。
私からいわせれば、ペット様相手のプロとして、彼らは無責任の一言に尽きます。

ペットショップ店員のいい加減なトークを信じてしまった飼い主様は、必然的に、飼い犬様を長時間お留守番させます。
暮らしていくうちに、億劫も手伝って、お散歩もあまり連れて行かなくなります。

結果、”問題行動”が引き起こされてしまうわけです。

さて。
講義では、”問題行動”を引き起こす具体的な原因には、

・生まれつきのもの(”生得的因子”)
・生まれてからの経験(”習得的因子”)

があることも取り上げていました。

”習得的因子”については、さらに、

・出生から飼い主様の手に渡るまで
・飼い主様に渡ってから

の、大きく二つに分けることができるそうです。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉