新着情報

平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 8

飼い主様との普段の暮らしで、『5つの自由』を保障されていないと推測されるペット様の場合はどうなのかというと。
ケージの扉が開いていようが(持ち込みのキャリーバックも含む)、広めのスペースで過ごすまで、多少の時間を費やすことが少なくないと感じます。
お一人様だけで滞在中であってもそれは同じで、私たちスタッフがあえて距離をとっていても、その傾向にあります。

誤解のないように追記致しますが、そういうペット様が私たちスタッフになついていないわけではありません。
むしろ、膝の上に乗って離れないほど甘えん坊気質のペット様のことを例にあげています。

ではなぜ、自由に過ごすまで時間を費やしているのかというと。
普段の暮らしのお留守番時に、長時間、ケージに入れられっぱなしのペット様だからだと推定されます。

この推定には、統計に基づく根拠があります。
実際、お預り前のヒアリングで飼い主様に伺ったところによると、当該ペット様たちは、お留守番時にケージの中に入れっぱなしだそうです。
理由は、お留守番時のイタズラ防止が主を占めます。

そのことについて、飼い主様の主張が理解不能というわけではありません。
確かに、お留守番をしているペット様が、誤飲やケガをしてしまう心配があるからです。

ただし、私が今回受けた講義内容に照らし合わせれば。
長時間に渡ってペット様が一人でケージの中に閉じ込められる状況は、『5つの自由』の侵害に当たるともいえます。
その中でも、”問題行動”に深く関わるとされる、”正常な行動を示す自由(=その動物種がもつ生来的行動をとることの保障)”が脅かされる状況となり得るので要注意です。

また。
ケージの中に入れられっぱなしだと、その中で排泄をしなくてはならないので、ペット様は我慢するか汚れてしまいます。
排泄の過度の我慢は健康被害に繋がってしまう恐れがありますし、『5つの自由』の一つ、”不快からの解放(=清潔で心地よい住環境の保障)”の侵害にもなります。

さらには。
これまた『5つの自由』の一つ、”飢えと渇きからの解放(=正しい食事管理と新鮮な水の保障)”の対応も不完全となってしまいます。

先に記した、ペット様の誤飲やケガが心配であるならば、部屋の環境の見直し(ペット様がかじりそうな物の撤去・のぼってしまいそうな箇所への防止策など)で対応することも不可能ではないはずです。
それが難しい場合は、知人や友人などにペット様のお世話を頼み、ちゃんと人に見ててもらうことも選択肢の一つでしょう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉