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広島平和記念公園の猫様

5月27日。
オバマ米大統領が、現職の米国大統領として初めて広島平和記念公園を訪れました。

歴史的訪問に際し、オバマ大統領は『核なき世界』へ向けての演説・被爆者の方々との面会を行いました。
日米の国民はさることながら、世界中の人々が様々な想いでその場面を見届けたことと存じます。

もとより浅学菲才の身である私ですが、とりわけ、オバマ大統領と被爆者の方の抱擁場面は、筆舌に尽くし難い万感の想いが折り重なり、心深くに刻印されました。
被爆者の方々が見せたその表情には、崇高さを超越した光をも見ました。

そして、もう一つ。
ある場面にも、私の魂は否応なく揺さぶられました。
それは、オバマ米大統領が広島平和記念公園を離れる際に、一匹の猫様が姿を現した場面です。
その猫様が走り去る様子がテレビ中継に映っていたのでご存じの方もいらっしゃるかと存じますが、私にとってそれは肺腑を衝く場面でありました。
原爆が投下された日、広島や長崎の被爆地には、ただ生きる為に生きていた動物様たちもいて、彼らの命もまた無慈悲に奪われたことを痛切に感じたからです。

その猫様は、ただその地に生きていて、ただひょっこりと姿を見せたに過ぎないのかもしれません。
ですが、私には。
その猫様が、原爆で奪われた動物様たちの命を追悼している姿のようにも映ったのです。

その猫様は、ただ走り去っただけかもしれません。
ですが、私には。
その猫様が走り去ったその先にこそ、平和に輝く明日が待っているかのようにも映ったのです。

現代に生きる私たち人間が、現代に生きる動物様たちの明日をどう守っていくべきか??
あなた様の傍にいる、あなた様にとってかけがえのない存在に、どんな明日を迎えさせてあげたいのか??
その為に、昨日からなにを学ぶべきか??
今をどう生きるのか――
どんな明日を思い描くのか――

はるか遠い昔から紡がれてきた命という鼓動は、私たち一人一人に継がれ、今の世界を織りなしています。
はるか彼方の未来に想いを馳せた時、私たち一人一人が織りなす世界は、いかような世界になっていることでしょうか。

どんなにか背伸びをしたところで、私は、決して高尚な人間ではありません。
ただの人間です。

けれども。
そんな私に、いつか誰かが言ってくれたのです。
「どんなあなたであったとしても、あなたはこの世界で、ただ唯一の存在」であると。
その誰かは、私がただ唯一であることをゆるしてくれ、私がただ唯一であることを受け入れてくれたのです。
私は、ただただ、救われました。

だから私は、背伸びをせずに、飾りもせずに、伝えるのです。
出逢った誰かに、まだ出逢ったことのない誰かに、通り過ぎて行った誰かに、今は心の中に生きる誰かに、今、目の前にいる誰かに伝えるのです。
どんなあなた様であったとしても、あなた様はこの世界で、ただ唯一の存在であると。

あなた様と暮らすペット様・あなた様と暮らしたペット様は、ただただ、あなた様に感謝の念を抱いています。
ただただ、あなた様の幸せを願っています。
たとえ今は離れ離れになってしまったとしても、その願いだけは変わらずに在り続けているのです。

あなた様にも。
あなた様にとってかけがえのない存在にも。
ただただ、幸せを願う誰かがいるのです。

それを思い出せば??
あなた様の頬と心を伝うかなしみの雨は、今、あがるのです。

そうして、俯く顔を上げれば??
雨上がりの景色の向こうから差し込む光はいつの時も眩しくて、あたたかくて、あなた様とあなた様のかけがえのない存在を、ただただ、優しく包み込んでくれていることに気づくのです。

あの日の原爆で被爆されたすべての命へ
ただただ、追悼の祈りを込めて??

あなた様とペット様へ
ただただ、穏やかな祈りを込めて??

すべての唯一の存在へ
ただただ、安らかな祈りを込めて??

この絵を捧げます。

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あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉