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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜113

「もしも、お住まいの地域の周辺にはアスファルトしかない場合は、どうしたものでしょうかね?」

私の質問に、K様はこう答えた。

「メビー・ラックさんでも製作しているスリングや、お持ちのキャリーバック、カートを移動手段として使用するのがいいかもしれませんね。それらの中に犬様を入れて、土や芝生が広がる公園などの、冬場のお散歩に適した場所まで出掛けるのも一案です。移動中の寒さ対策として、スリングやキャリーバックやカートの中に、レンジで温めるタイプの湯たんぽを入れておくのもいいかもしれません」
「分かりました。では、冬場ならではといえば、雪が降ることがありますが、その際のお散歩についてお教えください」
「雪国に住む飼い主は雪に慣れがあるので、犬のお散歩についての事情には明るいと思いますが、やはり東京などに住む飼い主と犬には慣れない雪が降った日のお散歩に要注意です」
「例えば?」
「積もった雪の上を歩けば、当然、犬の足から一気に体温が奪われてしまいます。凍った路面はさらに危険で、滑って関節を痛める可能性が高いだけではなく、凍った路面の割れ目の断面や凹凸を踏んでしまうと、肉球を裂傷してしまうこともあります」
「犬様が立っている時や歩く時などに身体の全体重がかかる肉球のケガは治りが悪いので、細心の注意が必要ですね」
「ですので、お散歩時だけに限らず、犬と一緒に雪遊びをする際も、安全に配慮したコミュニケーションをとるようにしてもらいたいものです」

雪遊びで思い出したことがある。
冬場の迷子ペット様捜索のことだ。
雪国での迷子犬様捜索は、熾烈を極める。

猛吹雪の中で迷子犬様の捜索に着手した時は、一メートル先すらも視界がきかない状態だった。
初めて訪れる土地のため、どこが舗装された道路なのかも分からない。
そんな天気が故、歩いている方もいらっしゃらないので、入手できる目撃情報にも期待が持てなかった。

独り、この場所で倒れでもしたら……。
荒れる猛吹雪に、大げさではなく、命の危険を感じたものだ。

その犬様が逸走してしまった場所は、飼い主様のご自宅の庭だった。
雪遊びではしゃぐ犬様は、次第に興奮状態になり、そのまま庭を飛び出してしまった。
飼い主様も必死に犬様を止めようと名前を呼んだり追いかけたりしたそうだが、積もった雪で思うように足が進まずに見失い、行方不明となってしまったのだ。

懸命な捜索の結果、無事に保護できたとはいえ、私の中では、犬様の雪遊びの危険性を痛感した案件となった。
雪遊びに慣れた飼い主様と犬様であっても、そのような逸走事故が起こってしまったわけで、それが雪遊び慣れしてない飼い主様と犬様であれば、逸走事故が起こるリスクは当然高まる。

だから私は、犬様の雪遊びには反対である。
雪遊びをしないことによって犬様に健康被害があるわけではないし、ましては死ぬわけではないのだから、人間側の興味本位で犬様を危険にさらす必要は皆無というのが持論だ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉