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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜117

防寒対策として、犬様に洋服を着せることについてをここまで綴ってきたが、役立つポイントとしてはべつの理由もあることを、K様は教えてくださった。

「お出かけ時の気づかぬうちに舞ってしまう、被毛の飛散防止にもなります」
「確かに、マンションなどの集合住宅で犬様と暮らしている飼い主様方の中には、そういう目的で洋服を着せている方がいますよね」
「実際に知るところでいうと、”共用エリアでは犬を自由にさせず抱っこをしなければならない”などといった規約がありますが、犬に洋服を着せて被毛の飛散防止をすれば、同じマンションに居住するほかの住人とのムダなトラブルを抱え込まなくてすみます」
「犬様を苦手とする人々もいますからね。そういった人々とも共存共栄を図ることは最低限のマナーとして、飼い主様方には振る舞って頂きたいものです」

犬様に洋服を着せることについての最後に、K様は念を押した。

「お散歩時に洋服を着せたとしても、帰宅後に暖房の効いた室内に戻った際には、脱がすようにした方がいいでしょう。洋服をずっと着せっぱなしにしていると、蒸れて皮膚病の原因になってしまったり、洋服の中に抜け毛が溜まって不衛生なので」
「寒さに対する抵抗力が弱まって、犬様がますます寒がりになってしまうことも考えられますしね」

とはいえ。
温度差に弱い子犬様・シニア犬様・病中や病後の犬様には、室内でも洋服を着せた方がいいケースもあるだろう。
その場合は洋服を複数用意し、常に清潔なものを着せ替えるは当然のこととして。
忘れてはならないのが、洋服を着せっぱなしにしていると、毛玉の原因になりやすい点だ。
とりわけ、乾燥するこの時季は静電気によって被毛がもつれやすくなるので、毛玉のケアを怠らないようにして頂ければと思う。

とにかく。
過保護にし過ぎると虚弱体質になってしまうが、犬様の年齢や体調に合わせた洋服の着脱で、適切な体温調整をしてあげてほしい。

「洋服のついでにいえば。最近、ペット関連雑誌やペット情報サイトなどで取り上げられることが殊に増えた犬様用の靴下やブーツの着用について、K様のご意見をお聞かせください」
「そうですね……」

わずかな間をおいて、K様は述べた。

「それらの媒体で靴下やブーツを推薦する根拠に目を通せば、その多くに、雪の上を歩かせる際の防寒対策が謳われています」
「道路に散布された融雪剤から肉球を保護する役目としても、プッシュされていますね」
「ええ。けれども、正直、反対の立場です。たとえば、肉球にケガや皮膚炎を負っていたりする場合は、保護として役立つでしょう。ただし、肉球が健康状態ならば必要さを感じません。素材にもよるでしょうけど、着用することで滑りやすくなって、犬を骨折させてしまう危険性もあがってしまいますし」

もちろん、ファッション目的での着用は問答無用で反対であると、K様は最後に付け足した。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉