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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜23

「室内で犬がパンティングをしている時は、室温を下げてあげた方がいいでしょう。この時季から夏のお散歩中ならばより注意が必要で、速やかに日陰への避難をするべきです。こまめに水を飲ませたり、犬の身体を冷やしてあげるなどの対処を怠らないようにする事は、飼い主の義務と言っても過言ではないでしょう」

犬様の呼吸数は、1分間に15?30回と言われている。
が、もちろん犬種差・個体差・環境差などがあるので、飼い主様方は安静時の犬様の呼吸数を把握しておくべきだろう。
K様は、私の意見に付け足した。

「犬の呼吸数が普段よりも極端に多い場合は、熱中症の他にも疑われる病気があります。そういった場合は、速やかに動物病院での診察・診断が必要です」

パンティングの異常が見られた際に疑われる病気には、以下がある。

一つは、心不全だ。
酸欠状態になるので、犬様の呼吸に異常が出る。
心不全の初期段階ではパンティングや乾いた咳が見られ、進行具合によっては安静時でも咳が出たり呼吸困難になるので怖い。
パンティングの異常に伴い、犬様の舌が紫色になっていないか確認を急ぐべきである。
懇意にさせて頂いている獣医様から以前に伺った話では、早期発見が出来れば内科的治療で進行を遅らせる事は可能らしいが、一度心不全を発症すると、完治は難しいそうだ。
なので、定期的な健康診断や予防接種の際には、必ず心臓の雑音チェックをしてもらった方が良いと仰っていた。

ホルモンの病気で、クッシング症候群という可能性もある。
シニア期に入った小型犬が発症する事が多いらしい。
パンティングの異常の他に、腹部の腫れ・左右対称の脱毛・多飲多尿などの症状が出たら要注意だ。
腫瘍が出来た場所によって治療法が変わってくるらしいが、主には外科手術・放射線治療・薬物治療になるという。
薬物治療で投薬を始めると、生涯に渡って薬を飲み続けなければならない例もあるので、犬様にとっての負担は大きい。
免疫力低下による感染症もさることながら、糖尿病や高血圧症を併発するケースもあるので、論無く、軽視出来ない病気である。

続いては、誤嚥性肺炎だ。
飲食と共に口腔内の菌が肺に入り込み炎症を起こす病気だが、飲み込む力が低下してくるシニア犬様には、特に注意してあげたい。
誤嚥性肺炎は、嘔吐物が気管支に入り込んで発病するケースもある。
いずれにしても、呼吸が苦しそうだったり咳をしたりするので、犬様からのサインを見逃さない事だ。
残念ながら、不幸にも風邪と誤診されるケースもあるらしいので、レントゲン撮影で肺の状態を診察してもらうのが重要だ。

暑くもなく、身体に異常が見られないのにパンティングを繰り返す場合には、分離不安症という心の病気も疑われる。
溺愛が過ぎ、飼い主様と離れる事が堪えられない犬様が発症するケースが多いという。
パンティングの他にも、下痢や嘔吐、異常に身体のどこかを舐めまわして皮膚炎を起こしたりなどの症状も出たりする。
飼い主様へ寄せる、犬様の過度な依存心が原因らしいので、改善を試みるにも時間を要するであろう。

このように。
パンティング行為一つに注意を向ける事によって、病気の早期発見に繋がり、犬様の命を守ってあげられる場合もあるので、飼い主様は常日頃、どうぞ犬様の様子に気を配ってあげて欲しい。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉