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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜65

秋の味覚ついでに。
この時季ならではの、ペット様に有毒な食材を紹介しておく。
それは、私たち人間がその味や香りをたのしむ『銀杏』である。
『タマネギ』や『チョコレート』ほど知られていないが、『銀杏』もまた、ペット様には毒性の高いもので、食すると中毒症状を起こす場合があるのだ。

日頃から懇意にして頂いている獣医師の方からお聞きするに、実際、『銀杏』の季節になると、ペット様がそれを口にしてしまったという相談件数が増えるらしい。
食卓に並べられた『銀杏』を猫様が盗み食いするケースも少なくないらしいが、やはり道に落ちている『銀杏』を、お散歩中の犬様が興味本位で口に入れてしまう例が多いという。
なので、『銀杏』を食す際や、犬様のお散歩コースに『銀杏』が落ちている場合は、くれぐれもお気をつけて頂きたい。

では。
『銀杏』の中毒症状とは、どういったものなのか。

一般的にいえと、中毒症状を起こすかどうかは、それぞれの個体の解毒能力に左右される。
その点でいえば、大型よりも小型のペット様の方が中毒症状を起こしやすいといえるし、成猫様・成犬様よりも子猫様・子犬様の方が危険性が高い。

具体的な『銀杏』中毒症状としては、以下などがある。

・呼吸が荒くなって、呼吸困難を起こす
・痙攣
・めまい
・ふらつき
・消化不良
・嘔吐
・下痢
・発熱
・下肢の麻痺
・意識の混濁

上記は、私たち人間が『銀杏』中毒に陥った場合と似た症状であるが、ペット様に洗われる特に目立つ症状としては嘔吐や痙攣だ。

そもそも。
栄養価の高い『銀杏』は、古来、滋養強壮の薬としても珍重されてきたわけだが、裏を返せば”薬にも毒にもなる”ということである。
毒になってしまう原因は、『銀杏』に含まれる『メチルビリドキシン』という毒素が関係している。
『メチルビリドキシン』を過剰摂取してしまうと、体内で『ビタミンB6』(効能などの関連項目として『ペットフード 74』を参照)の作用を阻害して、その欠乏症を起こしてしまう。
『ビタミンB6』は神経伝達物質の合成にも関わる物質なので、欠乏してしまうと神経伝達の抑制が効かなくなる。
そうなると、中枢神経が異常興奮を起こして、痙攣などの症状を発症しまうのだ。

ちなみに。
ペット様が『銀杏』を食べてしまった後も、一見元気そうだから大丈夫だ、と高を括るのは禁物だ。
『銀杏』中毒を発症するまでの時間には個体差があり、1時間~12時間ほどと幅があることを、飼い主様方には覚えておいて頂きたい。

たとえば、お散歩中の犬様が『銀杏』を口にしてしまったがこれといった変化が見られないので、その後に飼い主様がお出掛けしたとする。
その場合、飼い主様が留守にしている間に、時間差で、犬様が嘔吐や痙攣などの中毒症状を起こしている可能性も考えられる。

なので、万が一ペット様が『銀杏』を食べてしまったら、最低でも半日以上は注意深く観察することが重要であろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉