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昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜90

昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜89』の最後に綴った、

「この時季ならではといえば、ジョギングをしている方に恐れを抱く犬の改善トレーニングもありますね」

の詳細を訊ねた私へのK様の答えはこうだった。

「ジョギングの動きというよりは、ジョギングをしている方の格好に原因があるんです」
「ああ……。あの”シャカシャカ”音のことですね」
「そうです。あの”シャカシャカ”音が苦手な犬がいるんですよ。”シャカシャカ”音を出しながら、知らない人間が走って自分に近づいてくるわけですから、二重苦といえます」

そういえば、私も思い出したことがある。
この時季になると、決まって散歩を嫌がる犬様のことだ。
私は、飼い主様と一緒にあれこれと原因を探った。

結果。
その犬様は、飼い主様が履いていた防寒服の”シャカシャカ”音が嫌だったという結論に至った。
それを履かずにお散歩に出たら、あっさりと改善されたのである。

秋を迎えた犬様にまつわることで、最後に書いておこうと思うのは、発情期に関することだ。

春に産まれて避妊・去勢をしていない犬様は、秋に発情期に入る。
ヒート中のメス犬様であれば出血が見られたりするわけだが、不特定多数の犬様が集うドックランに出掛けた際だけに限らず、普段のお散歩中にも注意が必要だ。
発情期以外の季節にはなんでもなかったとしても、すれ違うべつのオス犬様が興奮するからである。

未去勢のオス犬様と暮らしているならば、当然、未避妊のメス犬様に気をつけてあげなければならないし、未去勢のべつの犬様にも気を配る必要があるだろう。
”いつもは仲が良いし”とか、”社交的な性格だから大丈夫”といった理由で気を抜き、不必要に接触させてはならない。
ケンカになり、思わぬケガを負ってしまう危険性があるからだ。
よって、飼い主様の注意力が問われる。

ご参考までにいえば。
小型犬様よりも、大型犬様の初潮の時期は早い傾向にある。
メス犬様の生理周期は、およそ5ヶ月から10カ月程度といわれているので、小型犬様なら年に2、3回、大型犬様なら年に1、2回ぐらいが平均的だと認識しておくのがいいだろう。

発情期前になると、メス犬様は排尿頻度が増えたり、地面の匂いを嗅ぐ回数が増えたりする。
落ち着きがなくなったり、神経質になったりもする。
食欲不振に陥るのも、発情期によく見られる行動の一つだ。
加えて、”偽妊娠”としての行動で、ぬいぐるみや洋服などを自分の子どものように扱い始めたりもする。
その際にそれらに手を出すと、飼い主様を威嚇したり噛みつこうとするので、気をつけて頂ければと思う。

また。
厳密にいえば、オス犬様が自ら発情期に入ることはない。
メス犬様が発するフェロモンに反応し、オス犬様は発情するわけだが、一説によると、メス犬様が発するそのフェロモンはおよそ2km四方に広まるらしい。
なので、飼い主様の目にそういったメス犬様の存在が確認できないとしても、オス犬様は敏感に反応しているケースがある。
場合によっては、リードを引きちぎってでも、そのフェロモンの元に行きたがるオス犬様がいるので、逸走されないように要注意だ。

『昨今のペット飼育事情について 〜犬様のお散歩にまつわる事〜』シリーズも長くなったが、以上が、秋に気をつける点の一例である。
犬様・猫様共々、飼い主様にとって、良い秋を過ごされることを心から願う。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉