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理想とは…… 2

過去ブログ『理想とは…… 1』で書いた容疑者全員が、動物愛護法違反容疑の一部否認をしているわけだが……。
私からいわせれば、言語道断である。
至極不愉快で、憤懣やるかたない。

10月12日に、動物愛護法違反容疑で逮捕された元学校臨時教職員の男(25)の主張は、

「呼んだらすぐにやってきて、体を触らせて、きちんとトイレをするのが理想の猫だ。今までの猫は、理想の猫ではないから殺した」

だったというが――

ならばこの男は、生きている猫様を相手にするのではなく、学習機能を備えて、己の”理想”通りを繰り返してくれるロボットでも相手にしていればよかったのだ。
人間同士であっても、自分の思い通りの言動をしてくれる相手など存在しない。
そもそも、自分以外の存在を己の”理想”に当てはめる発想が危険で、愚鈍の極みであると私は考える。

この男は一体、自分を何様だと思っているのか。
己の人生すべてを”理想”通りに歩んできた、とでもいうのか。
否。
自分以外の生きている存在と関わって暮らす以上、それは絶対にあり得ない。
誰であろうが、だ。

無残に殺害された猫様たちは、決してこの男のものではない。
自称”自分の猫”様を20匹ほど殺害し逮捕されたこの男が、他者に対し、己の”理想”を一方的に求めた行為に過ぎない。
その残虐性には、言葉を失うばかりである。

今年8月に、動物愛護法違反容疑で逮捕された税理士の男(52)の主張は、

「猫は糞尿が臭く、爪研ぎで壁を傷つける。有害動物の駆除であり、法律違反になるとは考えていない」

だったというが――

この男に至っても、結局は、己の人生すべてを”理想”通りに歩んでこれなかった輩であろう。
それらのコンプレックスを自分より弱い存在である猫様たちに向けた上、己の”理想”を理不尽に押し付けて殺害したわけだ。
共に暮らす妻・二人の子ども・男自身も皆、臭う排泄をするくせに、である。
いわずもがな、動物にとって排泄は生理的なものだ。
にもかかわらず、他者にはそれを認めないことを”理想”とほざくならば、この男は自分一人の世界で生きればいい。

爪とぎは猫様にとって生きる行為の一つであるわけだが、それを気に食わないからといって殺害するという行動に出たこの男は、己の子どもたちにどういった教育をしているのだろうか。
己の”理想”をかざして猫様を殺害する様子を撮影し、その動画をインターネット上のファイル共有サイトに投稿していたことについて、どんな正当性を謳うつもりなのか。
その異常性に、私はただただ恐怖を覚えるばかりだ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉