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飼い猫様の窃盗 28

前回ブログ『飼い猫様の窃盗 27』で書いたような心無いペット探偵の根絶は、残念ながら一筋縄ではいかないでしょう。
ペット様に関する知識が乏しい”自称プロ”は、飼い主様の弱みに付け込む”厄介なプロ”であるからです。

そういう輩に限って、テレビ番組などへの出演を宣伝材料に勤しんでいます。
一方で、ペット様を逸走させてしまった飼い主様方には、事実に反する同業他社の悪評を吹聴し、刷り込み、自社への依頼に誘導する手口です。
そういったペット探偵会社がインターネット検索の上位にいる現状は至極嘆かわしい限りですが……SEO対策としてお金さえ払えば検索順位をあげることは難しいことではないので、困ったものです。

そもそも。
逸走したペット様は生き物である以上、自由に動くので、絶対といえる捜索方法はありません。
ましてや、すべての案件において己の固定観念に固執した捜索では、対応しきれないでしょう。

場合によっては、テレビ番組などの同行取材によって、リスクを抱えることになります。
具体例を一ついうと、カメラマンやディレクターなどの多人数が同行しながらの捜索では、逸走中のペット様の警戒心を上げてしまうリスクです。

また。
高い集中力が必須である捜索中に、出演しているペット探偵がインタビューに応じることは集中の阻害になりますし、テレビ番組側が望む場面の撮影に協力するため、複数回の撮り直しを要求されることもあります。
それらは、はっきりいって、捜索の足枷にしかなりません。

それを承知で、テレビ番組への出演に喜んで応じるペット探偵は、信用に足る人物といえるのでしょうか。
番組出演によって利を得るのは、宣伝効果及び依頼数の増加を目論むペット探偵側だけです。

加えて。
そういった番組に出演しているペット探偵は、顔やお腹回りの贅肉が目立ちます。
真剣で親身な捜索を行っているならば、それ相応な距離を歩き回るはずなのに、です。

たとえば、一日八時間で三日間の捜索を謳っているペット探偵の場合で考えると、尚更、その体型に疑問に感じます。
テレビ番組出演によって依頼数がさらに増加していることを考えれば、捜索で毎日のように長時間歩き回っているはずなのに、なぜその体型なのか……。
おそらくは、飼い主様の同行捜索を頑なに断り、捜索中にサボるペット探偵に、その傾向があると存じます。

とにもかくにも、番組出演時に肥えた体系でヘラヘラと話すそういったペット探偵を目にするたび、藁をつかむ想いでその輩に依頼してしまった飼い主様が不憫でなりません。
逸走中のペット様の身を案じるばかりです。

自身がそういった輩にならないように改めて律し、私はアパート前に伸びる道を右に進みました。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉