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「桃太郎さん、桃太郎さん」

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「桃太郎さん、桃太郎さん」

柴犬の彼に話しかける時、私たちメビー・ラックのスタッフは、その名前を『さん付け』で呼んでいました。
それはなにも、他人行儀という意味ではありません。
透徹なる親近感が、そうさせていたのです。

「桃太郎さん、桃太郎さん」

彼をそう呼ぶのは、初めて当ホテルにご宿泊した日から今日まで、変わることなく続いた習慣でした。
それはなにも、よそよそしさの所産ではありません。
清澄なる親和性が、そうさせていたのです。

そんな桃太郎さんが持つ、桃太郎さん故の魅力は、生得の性分であることは明々白々です。
加えて、その魅力を存分に発揮する為に必要欠くべからざる存在とは、誰か??
紛れもなく、飼い主様ご夫婦であると、私たちは信じて疑いません。

もしも桃太郎さんが、旦那様とだけ暮らしていたら……。
もしも桃太郎さんが、奥様とだけ暮らしていたら……。
彼の魅力は……きっとそう、また違ったものになっていたことでしょう。

私たちは、お二人様と暮らしてきた桃太郎さんだからこその彼らしさが、大好きでした。
ご宿泊中のいつの時も、桃太郎さんらしく過ごすその姿に、私たちはたくさんの笑顔をもらいました。
たくさんの癒しの瞬間をもらいました。

そんな桃太郎さんを連れてご来店なさった初回ヒアリング時のことを、私たちは、今も色褪せることなく覚えています。
現在は天国で過ごすライクを、旦那様はその優しい手で撫でてくれました。
その頃にはほぼ寝たきりで幾度となく発作を起こすライクに、奥様は優しく声をかけてくれました。
桃太郎さんは桃太郎さんらしい優しさで、ライクを気遣ってくれました。

ライクと私たち一同は今も変わらず、その御厚意に心から謝意を表しております。
飼い主様ご夫婦や桃太郎さんのパートナーになれた喜びとご縁は、私たちの宝物です。

ですから??

本日、空港でお別れをした後しばらくの間、私たちに見える景色は涙で霞んで見えました。
別れ際に鳴いてくれた桃太郎さんの声。
それを微笑ましく眺める飼い主様ご夫婦の姿。
大袈裟でなく、私たちは生涯忘れることはないでしょう。

そんな話をしながらの私たちは、飼い主様ご夫婦と桃太郎さんが新居に無事到着なさることだけを願い、店に戻りました。
そうして。
先程、無事に到着なされたとのご報告を頂き、私たちは安堵の笑みを浮かべることが出来ました。
お疲れのところ、わざわざご連絡頂き、誠にありがとうございます。

然らば。
親愛なる彼に贈る言葉として、最後に一筆。

「桃太郎さん、桃太郎さん」

いつまでも信愛なさってくれる飼い主様ご夫婦と共に、いつまでも深愛に満ち満ちた日々をお過ごし下さい。
東京の空の下より、私たちメビー・ラック一同はいつまでも祈っています。

「桃太郎さん、桃太郎さん」
「桃太郎さん! 桃太郎さん!」
「桃太郎さーん! 桃太郎さーん!」

って、飽きるほどの敬愛の念を込めて。

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉