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その瞳に灯るもの 12

ペット様のクローン製造をビジネス化している『スアム生命工学研究所』の創始者ファン・ウソク(黄禹錫)氏の経歴と実態については、前回ブログ『その瞳に灯るもの 11』で述べた通りだ。
それらの事実があったとしても、同研究所がある韓国では、未だに犬様のクローン製造が続いている。

ちなみに。
日本におけるクローン製造については、どうなっているかというと。
生命に対する倫理観を基軸とし、ヒトのクローン製造に関しては、”人クローン技術規制法”が2000年に施行されている。
さらに、私たち人間の場合は、”再生医療安全性確保法”に基づき、国に届出が必要などの規制がある。

一方、犬様・猫様などのペット様の再生医療に関しては、どうかというと。
2017年現在ではすでに、”日本獣医再生医療学会”と”日本獣医再生・細胞療法学会”が、”獣医師が治療を実施する際のガイドライン(指針)”を示している。

同ガイドラインは、再生医療のほかに、免疫細胞などを加工して行う細胞療法についても対象としているのだが、このことは、ペット様への再生医療のニーズが増加傾向にあることの裏返しだといえよう。
それに伴い、効果がはっきりとしない治療や、その治療費に対するトラブルも増えているが故、規制に乗り出したのだと推察される。
つまるところ、ペット様への再生医療の実施判断及び、その際の費用については、各獣医師に委ねられているのが要因であろう。
ならばこそ、同ガイドラインの必要性に私自身も頷けるし、適切な再生医療の普及には、最低限、同ガイドラインに基づいた治療が行われるべきだと考える。

同ガイドラインによると、

・ペットの再生医療と細胞療法を実施する際は、身体の機能を損なったり、生命を脅かしたりする重い病気にかかった場合に限定
・実施する際は、第三者機関に届け出ること

などが定められている。

また、”遺伝子操作した細胞やiPS細胞(人工多能性幹細胞)、ES細胞(胚性幹細胞)を使う場合は、治療の実施機関内に設けた倫理審査委員会の審査を受けること”を義務付けている。

加えて。
”科学的に効果があるとされている治療でも確立したものではない”ということを、獣医師は飼い主様に説明するよう促している。

とにもかくにも、だ。
現状、犬様と猫様に対して行われる再生治療(幹細胞治療や遺伝子治療など)の有効性が認められている症例は、今シリーズの過去ブログ『その瞳に灯るもの 4』・『その瞳に灯るもの 5』で書いた通りだが、実際にそういった治療を求めるならば、飼い主様方には注意が必要だ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉