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その瞳に灯るもの 6

その瞳に灯るもの 5』の文末で、

”私がそう述べる真意は、再生治療の現状及び行く末を案じているからである”

と述べさせて頂いたのは、『スアム生命工学研究所』(韓国)の存在に懸念を抱いているからにほかならない。

同研究所については過去にもニュースで報じられているので、ご存じの方々も多いだろう。
この研究所は商業的にペットクローン技術を用い、亡くなったペット様の代替ペット様を提供するビジネスを展開している。
当時報じられた内容によると、犬様の代替を依頼した場合の値段は、一匹につき10万ドル(日本円で約1000万円)だそうだ。

その値段に価値を見出し、実際に愛犬様のクローン製造を依頼するのは、王族やセレブなどの一部の富裕層が大半だという。
アメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)時の救助犬様”トラッカー”が、クローン技術で5匹作られたことは有名な話だが、ほかにも、優秀な麻薬探知犬様・警察犬様・軍用犬様などが、それらを求める国の政府機関からの依頼でクローン製造されているらしい。
なんにせよ、現代では必要な金額さえ用意すれば、誰でも愛犬様のクローンを手に入れることができるわけだ。

『スアム生命工学研究所』の創始者であるファン・ウソク(黄禹錫)氏や、そこに従事する研究者たちは、クローン技術を用いてビジネスを行うことに関して、

”科学の成果を実社会で役立てるのは当然”
”人間や社会に必要であり、利益をもたらす分野であれば、有用な方向へと技術を求めていく。それは、科学者にとって最低限の社会への道理だと思います”
”優れた遺伝の能力を持つ個体を選んで複製し、大量に生産して訓練を行うと、治安維持や社会の安全に貢献できます。テロや犯罪を未然に防ぐ効果もあります”
”クローンによって、死んだペットを取り戻す機会が得られます”
”愛するペットを失った人々に、クローン技術によって完璧な「代替ペット」を提供して悲しみと喪失感から守ると約束する”
”亡くなったペットの思い出を抱き続ける従来の方法とは違う、心理的な癒やしを提供します”
”クローンで生まれた子犬を見た飼い主は、行方不明になっていた子供と再会したような反応を見せます。そんな純粋な喜びの瞬間、私がなぜこの研究をしているのか改めて思い出させてくれるんです”
”犬だけではなく、ペットの猫やヘビ、チンチラのクローンを求めてくる顧客もいるが、そうした動物の需要は少なすぎるため、投資に見合わない”

などと喧伝している。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉