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たとえ離れていても 13

捜索による体力低下は、旦那様だけではなく、奥様にも当てはまるだろう。
今日の日中は捜索をできていたからといって、専業主婦とは限らない。
仕事をしているが、Mちゃんのことが心配で心配で欠勤したのかもしれない。
はたまた、元々休日だったのかもしれない。

いずれにしても、空いた時間は捜索に費やしているであろうから、充分な休息をとれていないことは容易に想像がつく。
そんなことを考えているぼくに、旦那様がいった。

「それで……Mの捜索依頼を引き受けて頂けますか?」

一刻の猶予もないといった感じで、W様は懇願なさった。
気持ちは痛いほど理解できる。

だが、ぼくは軽々に捜索依頼を引き受けない。
先ずはヒアリングが先決だ。

それは、同業他社のように、ヒアリング状況によって依頼を断るつもりでいっているのではない。
飼い主様それぞれの心理状態・生活サイクルや状況・費やせる捜索時間や捜索人数などを把握しなければ、それぞれに適したアドバイスを差し上げることが難しいからだ。

経験上、電話相談での入念なヒアリングを行った結果、その後のアドバイスが功を奏し、無事な発見・保護に繋がったケースがある。
だからこそ、ぼくはヒアリングを重要視しているわけだ。

迷子ペット様の発見が難しそうなケースは『別の捜索中でスタッフに空きがない』と断るが、発見が容易そうな案件には『今から、または明日から行けます』と飛び付く業者が、この業界には確かに存在する。
また、迷子ペット様を発見できようができなかろが、金になると踏んで、やみくもに捜索依頼を受ける他業者も数多い。

そういったスタンスに辟易して立ち上げたメビー・ラックの迷子ペット様捜索は、飼い主様とパートナーになって、共に捜すスタンスを大前提としている。
それは、飼い主様とのコミュニケーションをしっかりと築き、真のパートナーとして捜索にあたることが大切だとの経験に基づく。

飼い主様によっては、仕事で捜索時間を思うように取れない方がいる。
捜索の進展が望むようにいかず、体調を崩してしまい、捜索の継続が困難になってしまう飼い主様も少なくない。

それらに付け入り、言葉巧みに飼い主様を誘導しながら捜索に着手し、安くはない金をせしめる不誠実な業者は、今も平然と営業を続けている。
そのような業者の捜索がほとんどすべてのケースでいい加減であることは、いうまでもない。

ぼくは、上記のような自分の体験談と事実を交えた正直な考えをW様に伝えた。

「ですので、捜索に着手するにしても、捜索アドバイスを差し上げるにしても、もう少し詳細なヒアリングをお願いしたいのです」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉