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なぜですか!? 1

昨晩、20時~21時頃のことです。
井の頭恩賜公園内にある西園の競技場にて、至極残念で恐怖を覚える出来事に遭遇しました。

当方の『ペットホテル』にご宿泊中である中型犬様のお散歩途中、私はそこを歩いていました。
同時刻の競技場内及びその周辺には、夜であっても少なくはない人があちらこちらにいて、それぞれの時間を過ごされていました。
私と中型犬様と同じように、暑い時間を避けてお散歩をしている飼い主様と飼い犬様の姿も、ちらほらとありました。

私が連れている中型犬様は大人しい性格で、ほかの犬様に対して控え目に接する性格の持ち主です。
相手が大きい犬様であろうが小さい犬様であろうが分け隔てなく優しく対応し、むやみに吠えかかることもありません。
見知らぬ人に対しては、やや臆病な一面を見せますが、だからといって吠えかかるという行動に出るのを見たことは、これまでに一度もありませんでした。
お散歩中もそれは同じで、リードの引っ張り癖や拾い食いもなく、実に穏やかな時間が流れます。

それでも、私を含めた当方のスタッフ一同の頭には、慢心や油断、思い込みや決めつけなどといった考えは存在しません。
どんなペット様であろうとも、そのかけがえのない”命”をお預りしている以上、常に危機意識を緩めることなく、お世話を承っています。
その当たり前の認識に倣い、当方ではこの中型犬様だけに限らず、犬様のお散歩は二重リードで行っています。

昨晩のお散歩時も、もちろん、同様の準備をして出かけました。
そこまで用心しているにもかかわらず、至極残念で恐怖を覚える出来事に遭遇したのです。

それはちょうど、西園の競技場の400mトラックに私が足を踏み入れた時でした。
400mトラック内側の中央芝生の遠目に、茶色っぽい二つの影が動いているのが見えました。

なんだろう……。

私は条件反射的にリードを短く持ち直し、連れている中型犬様を自らの脇に座らせました。
続けざまに目を凝らして二つの影の正体確認に努めると、どうやら二匹の犬様であろうことが分かりました。

さらによく見ると、その二匹の犬様の近くには飼い主様だと思われる人物が座っていました。
とはいえ、二匹の犬様には目もくれず、下を向いている顔の辺りが、ぼんやりと光っています。

……まさか、スマフォをいじっているのでは?

だとすれば、呑気に構えてはいられません。
念のため、私は警戒レベルを引き上げ、連れている中型犬様を立ち上がらせました。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉