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サンタクロースからの贈り物【番外編】 昨今のペット飼育事情について? 〜迷子ペット様にまつわる事〜

「まあ、一部のペット探偵業者と言った方が正確ですがね」

迷子ペット様や飼い主様の為を思い、誠心誠意の態度で捜索を行っている業者も存在するであろう旨をお伝えしてから、私は話した。

「ペット探偵業だけを行っている業者も会社である以上、当然ながら利益を追求します。利益を出さなければ存続できないので、それ自体を強く否定はしません。ただ、共感できないのはペット様や飼い主様に対する姿勢です」

そこで私は簡単な質問をT様ご夫婦に出した。

「ペット探偵業者が利益を上げるには、どういった条件が必要だと思われますか?」

考える奥様の横から、自分自身で強く納得するようにT様が述べた。

「分かりました! ペットが迷子になってくれる条件が必要という事ですね」
「そうなんです。ペット探偵業者が掲げるホームページ等のうたい文句には、いかにもペット様や飼い主様に向けた美辞麗句が並べてありますが、それはペット探偵業だけを行っている業者の本音ではないはずです」
「そうですよね! ペットが逃げてくれなければ商売あがったりですものね! それに、いくつかのホームページを妻と見ながら思ったんですよ。評判の良い口コミなんかも、身内が書き込んでる可能性もありそうだよねって。だって、迷子ペット掲示板に書き込みをするのが一番の宣伝効果になりますものね。多くの人が無料で自由に閲覧できるわけですし」
「勘が鋭いですね。よく、電柱なんかに無許可で貼ってある迷子ペット様のポスターがありますが、実はそれも自社の宣伝が狙いだと平然と言ってのける業者も知っています」

開いた口が塞がらないとは、まさにこの状態を指すのだろうという反応を示すT様ご夫婦。
私は話を続けた。

「しかも、自分達が勝手に貼ったにも関わらず、警察や地域住民からのクレーム電話が入ると『うちが貼ったわけではない。飼い主様に協力している誰かが貼ったものだ』と言い逃れをする始末です」
「たちが悪いですね。心底困って自分のペットを捜されている人達の気持ちに便乗するなんて。しかも営利目的の宣伝に利用するとは……」

聞きながらなんとも言えない表情に変化していった奥様が割り込んできた。

「なんか……そういうペット探偵業者って、犬猫想いだという主張とは矛盾しますよね」
「不実な捜索態度はもちろんの事、私達がペット探偵に不信感を抱く大きな理由はそこです」

一つ間を置いて、お泊りワンちゃんの遊び相手をこなしていたNが発した。

「付け加えるなら、別の矛盾点も有ります」

全員の視線がNに集まる。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉