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サンタクロースからの贈り物【番外編】 昨今のペット飼育事情について? 〜迷子ペット様にまつわる事〜

総じて、目撃情報電話をかけて頂ける方はペット様好きである。
彼らは、誰から強要される訳でもなく、飼い主様や迷子ペット様の身を案じる優しい心の持ち主だ。
少しでも手がかりになればとの善意。
それが行動要因となっている。

そんな彼らからの目撃情報電話はとてもありがたい。
捜索の進展を望めるような確度の高いものも実際にある。

だが。
批判を恐れずに言わせてもらえば、目撃情報の全てを信じるのはお勧めできないし早計だ。
迷子ペット様によっぽどの特徴があるか珍しい種類ならば話は別だが、一概に目撃情報電話といっても、必ずしも目当てのペット様のものとは限らないからである。

特に、捜索開始初期や、思うような進展が望めない時期の目撃情報電話にこそ危険がはらんでいると注意すべきだ。
とかく目撃情報電話に対する切望の度合いが強いが故、飼い主様は冷静な判断を省いて鵜呑みにしやすい。
そうやって確度の検証をおざなりにすると、ともすれば迷子ペット様の発見・保護の遠回りになる。
目撃情報電話を基に、長い時間をかけてご自分のペット様を追いかけているつもりだったが……。
結果、別のペット様だったという羽目になる。
それこそが、飼い主様に自責の念を突きつけるものとなるのだ。

Nがそこまで述べた時、奥様が言葉を挟んだ。

「確度が高いか低いかはどうやって判断すればいいんでしょう? 何か、ポイントとかがあるんですか?」
「ないですね。目撃情報が上がってきたペット様について、地道に一つ一つ確認していくしかありません」

実際、その方法に種類は少ない。
例えば、目撃情報があった付近にビデオカメラを設置して動画確認をする。
カメラで静止画を撮影する。
それ以外には、自分で歩いて自分の目で目撃する他ないのだ。

首輪無し迷子猫様の場合は、なかんずく確度の判断が難しい。
いくら猫好きな人だとしても、遠目や一瞬、夜間の目撃だったりすると、キジ柄系の猫様等は見分けがつきにくいからだ。
飼い主様ご本人でも、見間違いは多発する。
それを言うと、『愛情が薄いから見間違えるんだ』とか『自分だったら見間違えるわけがない』と、くってかかる人達がいる。

しかしながら、それは違う。
飼い主様は皆、愛するペット様を迷子にさせたくて迷子にさせるわけではないのだ。
業者に依頼してでも再会を望む気持ちに、ウソは微塵もないと断言できる。

「では何故、見間違えるのか? 私達が接してきた実例を振り返る限り、飼い主様の心身の疲弊と焦りが見間違いを生んでしまうのだと思います」
「だけどNさん。そんな状態の飼い主さんに、冷静な判断を求めるのは酷な気が……」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉