新着情報

サンタクロースからの贈り物【番外編】 昨今のペット飼育事情について? 〜迷子ペット様にまつわる事〜

「ところで、信頼できる業者の選定に不可欠な判断材料は何でしょう?」

T様から聞かれたこの件に関しての対応は、お泊りワンちゃんの排泄処理を始めたNから私が引き継いだ。

「ご相談者様がその気になれば、捜索を担当するスタッフの顔がちゃんと見える業者かどうかだと思います」
「……顔? ホームページにスタッフの写真が掲載されているかどうか、という意味ですか?」
「それも判断の一つになさる方がいるかもしれませんね」
「でも確か……メビー・ラックさんのホームページにはスタッフさんの写真がなかったような気がしますが……」
「はい。掲載はしておりません」

理由は至ってシンプル。
メビー・ラックは店舗を構えているので、ご来店頂ければ、ご相談者様はいつでも私達の顔を確認する事が可能だからだ。
『なあんだ、そんなことか』と訝る向きもあるだろうが、それこそが重要だったりする。

ペット探偵業者の中には、会社の所在地登録住所が代表者の自宅という業者がある。
それのどこが問題なのかといえば、自宅内に事務所スペースがない事だ。
ただの自宅だから、捜索業とは全く関係のない同居人がいるかもしれない。
そうなると、ご相談者様が気軽に訪問出来るとは言い難い。

もう一つ。
代表者の自宅となると、代表者以外の他のスタッフが常駐しているわけでもないだろうから、やはり対応が遅れるという問題も発生する。
捜索担当者が、代表者と別の人間だった場合の不在確率はかなり高いので、目も当てられない状況になること請け合いだ。

かといって、一人で営業しているペット探偵業者にも注意を向ける必要がある。
プライベートであろうがなんであろうが、代表者でもあり捜索担当者でもあるその人物が出掛けてしまうと、もはや不在確実。
ご相談者様が必要とする時に、面と向かってコンタクトが取れない事態となる。

「プライベートをなくせとは言いませんが、それはデメリットですね。自分のペットがいつ迷子になってしまうか予測がつかない以上、突然の相談を必要とする飼い主側からすれば、そういう業者は頼りにならない。でも……」

話ながら、T様が腕組みをした。

「顔というのは電話対応も含めるのだとすると、携帯電話に転送をかけてさえいれば、どこにいても対応可能なのでは?」
「ご相談者様が電話対応『だけ』で業者を信用できると言うならば、それでもいいかもしれませんが」
「……『だけ』で?」
「はい。『だけ』で、です」

あえて強調したのは、そこにこそ落とし穴が存在するからだった。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉