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サンタクロースからの贈り物【番外編】 昨今のペット飼育事情について? 〜迷子ペット様にまつわる事〜

「……恐るべしですね」
「恐るべしと言えば、T様。動物愛護団体に関する話もあります」
「NPO法人の事ですか?」
「はい。迷子ペット様の捜索依頼の中には、動物愛護団体からのご依頼も多いんですよ」

T様に顔を向けられた奥様が、悲しそうな目で割って入った。

「私……聞いた事があります……」
「えっ! もしかして、実家の動物愛護団体系列がペットを逃がしちゃったの!?」
「違う。それはない」
「じゃあ……なに?」

奥様の言わんとしている内容に察しがついたので、ご夫婦の会話に加わらせてもらった。

「T様。奥様が仰りたい旨は、おそらくペット様の譲渡先での話だと思います。ですよね?」
「そうなんです。せっかく殺処分を免れて新しい暮らしを始められたのに、迷子になってしまうなんて……」

すかさず、T様が目をぱちくりさせた。

「譲渡先で迷子になった場合でも、新しい飼い主じゃなくて動物愛護団体が依頼をしてくるのですか?」
「あくまで、ケースバイケースですが……」
「どういう事です?」
「何らかの理由で動物愛護団体との信頼関係が崩壊してしまった里親様は、いつしか、迷子ペット様捜索の継続をやめてしまっています」
「諦めてしまっている、という意味ですか?」
「それもありますが……大方は、双方が揉めたあげく、捜索が打ち切られた例が多いですね。罵倒にまみれた責任追及が、やがて罵り合いを誘発し、ケンカ別れとなるのです。結果的に、迷子ペット様の無事発見・保護という最大目標を見失って……」

その事について、私達はこれまでに色んなケースを見聞きしてきた。

動物愛護団体から里親様にペット様が譲渡される場合、総じて、入念な譲渡契約を交わすのが常だ。
動物愛護団体によって程度はあれど、譲渡先でペット様が幸せな生活を送る為に、時には厳しい審査が行われる。
賛否あるが、審査で不適合と判断されれば、いくら里親様が希望しても譲渡は叶わない。

確かに、度の過ぎた審査基準を設けている動物愛護団体の存在は否定しない。
個人的な見解を述べれば、譲渡ペット様に対する虐待や飼育放棄の可能性が疑われる場合は、見知らぬ第三者である里親希望者への審査が厳しくなるのは理解できる。
だが同時に、一般の社会人生活を送っている里親希望者には、明らかに無理な審査基準があるとの嘆きも聞く。
この部分に関しては、最善の形態が確立されるまで、まだまだ検討の余地があるのだろう。
これからに期待する。

ともあれ。
譲渡先でのペット様の迷子問題に関しては、可及的速やかに対策を講じて頂きたいと切に願う。
過程や原因の如何に関わらず、ペット様が迷子になってしまう状況や、未発見のままになってしまう事こそが最大の不幸であるのだから??

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉