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サンタクロースからの贈り物【番外編】 昨今のペット飼育事情について? 〜迷子ペット様にまつわる事〜

ご来店当初よりも、真剣味を色濃くしたT様ご夫婦の熱意を嬉しく思った私は、次の質問を渡した。

「他に、ペット様捜索にまつわる話で気を付ける事は何だと思われますか?」

T様が先に口を開いた。

「なんだろうな……検討もつかないです」
「変な業者がいましてね。代表の人間と、フリーダイヤルで応答する事務の人間の声が同じなのに、別人と言い張るんです」
「なぜです?」
「クレーム電話を恐れているんでしょうね。なにかあった場合は架空の事務の人間で対応し、代表である自分に責任が及ばないようにしているつもりなのでしょう」
「浅はか! 電話を入れた人間からすればバレバレですよね」
「浅はかと言えば、あたかも従業員が複数人いるようにウソを言って、自分の会社はしっかりしてると宣伝したりもします」
「それだって、本気で調べられたらごまかしが効かないのに……理解不能です」

呆れるご夫婦を見ていると、伝え忘れた話を思い出した。

「少し話が戻りますが、発見が難しそうなケースだと判断した場合には、延長依頼を断るケースもあるんですよ」

もっと言えば、依頼電話の時点での捜索状況を聞き出し、それによっては最初から断るケースもあるくらいだ。

「それはなぜですか!?」

T様より早く、奥様が食いついてきた。

「未発見の事例を嫌うからですよ。業者によっては発見率を明記しているホームページがあります。ご存じですか?」
「ああ、猫様だと八割〜九割の発見率、犬様だと七割〜八割の発見率という数字の事ですよね。あれも信用に欠ける数字だと思います。だって、どこの業者も、合わせたように似たような数字なんですもん」
「依頼の断り方までどこも似たり寄ったりです。『スケジュールが埋まってしまっている』という決まり文句がほとんどです。けれど、これだって矛盾が潜んでいます。なぜって、予め飼い主様が捜索日程や日数の予約をしようとしても断固受け付けないからです」
「理由は?」
「二万円前後の延長料金よりも、新規依頼の十万円を優先したいからです。業者によっては捜索案件の掛け持ちを平気でやりますしね。もちろん、飼い主様には内密で」
「ええっ!? 一件が八時間捜索の業者だと、掛け持ちなら一日十六時間も歩き続けるって事になりますよね!? そんなの絶対に集中力の低下を免れないじゃないですか!?」
「捜索範囲を拡大するフリをして現場を離れ、実は車の中で居眠りしてるのを飼い主様が発見した事例も知っています」

T様ご夫婦は、呆然として身じろぎもしないでいる。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉