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サービスエリアの空の下 25

ねぐらで丸まっている三匹の猫様たちについて、前回ブログ『サービスエリアの空の下 24』の文末で綴ったような見解を持った私は、男性にお願いした。

「可能な限り彼らが落ち着く環境にして、できるだけ早く無事に保護するために、一旦この場から離れましょう」
「はい……」

落胆の色を、男性は未だ隠せずにいる。
それを少しでも解消してあげるには、何かを手伝わせる方がいいだろう。
責任を伴う仕事を任せる意思があることを、私は話した。

「先ずは、無事保護に向けて考えているプランを説明させてください。先ほど、『直接的な手伝いは不要です』と申し上げましたが、三匹を保護するには、やはり手伝って頂くと助かることもあるのです」
「分かりました! では、あそこで話を聞かせてもらうのは、どうでしょう?」

落胆の色が一気に消えた男性は、今いる場所から少し離れたベンチを指さしている。
三匹の猫様のうちの誰かがねぐらから出てきた場合、すべてとはいえないが、そこからなら変化に気づけやすい。
私は賛同し、男性の後に続いてベンチに移動した。

「早速、プランを話させて頂きます。保護作業といっても、通常、対象となるのは一匹であることがほとんどです。ですが今回は、三匹を保護しなければなりません。ですので、すべてを私一人で行うのが、必ずしも得策といえないわけです」
「つまり、人手が必要になってくる場面を想定しているわけですね?」
「その通りです」
「それで、こっちは何を手伝いましょう?」

どうやら、男性の”乗り気”に再び火をつけることに成功したようだ。
分かりやすいほどに、目が活き活きとしている。

「手伝って頂きたいことの一つは、監視作業です」
「……監視? 猫たちの……ですか?」」
「そうです。ねぐらから彼らが動き出したとしても無理に尾行する必要はありませんが、所謂、張り込みという形で、彼らの行く先を見張って頂ければと思っています」

三匹の猫様に血縁関係があるとはいっても、片時も離れずに行動を共にしていることは考えにくい。
白猫様の子どもであるキジ白猫様二匹はもう子猫ではない以上、尚更である。
故に、ねぐら以外の場所にも移動するはずで、それがどっちの方面なのかを知れば、今の活動エリアよりも、保護するのに適切な場所が見つかるかもしれない。

そのことを話すと、自身に任された仕事の重要性を再認識したようで、男性は力強く頷いた。

「分かりました。しっかりと監視しておきます!」
「あとは、彼らにエサやりをしようとしている誰かが現れた場合、それを止めさせて頂けますか? このサービスエリアで本職として働いておられるので、例えば注意の仕方に関しては、私よりも長けていらっしゃるはずですので」
「大得意とはいえませんが、任せてください。上手く対応してみせます」

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉