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サービスエリアの空の下 54

白猫様を保護する方法として、すでに保護したキジ白猫様のような手順を踏むのが有効なのかどうか……。

もちろん、焦りは禁物であるし、過信をするのはご法度だ。
性格一つをとっても個体差があるので、同じようにいく保証はない。
保護済みのキジ白猫様と白猫様について現時点で共通事項といえるのは、どちらも私の手から手作り食を食べた、という事実である。
そして、この手作り食がどちらの口にも合っている、ということ。

だからといって、だ。
キジ白猫様を保護した時のように抱っこできる確信を、私は持てなかった。
理由は、過去ブログ『サービスエリアの空の下 6』と『サービスエリアの空の下 7』で綴ったが、男性がいった、白猫様の過去に由来する。
そもそも外で暮らしていて、捕獲器使用によって捕まった過去が白猫様にあり、その後に段ボール箱に無理やり詰め込まれたのだとしたら、そのトラウマを白猫様が今も抱えている可能性は否定できない。
そうなると、抱っこに対してかなりの警戒心を見せるはずだ。

ならば、どうしたらいいのか……。

悩みの中にいると、手作り食を食べ終わった茶色猫様がふいに歩き始めた。
どこに行くのだろうと気になったが、白猫様のことがあるので、茶色猫様を追うわけにはいかない。

一方の白猫様はというと、私の手の平に乗る手作り食を食べ終わったところだった。
かといって、保護済みのキジ白猫様のように、私の膝に前足を乗っけて、おかわりを催促する仕草は見せない。
だが、お腹がいっぱいというわけでもなさそうだ。
私は、手作り食を追加してみることにした。

”まだあるけど、食べる?”

白猫様は興味を示し、手作り食をまた口にする。

よおし……。

せっかくのこの機会を生かすべく、白猫様が抱っこに対しての警戒心を持っているのかどうかを、私は確かめてみることにした。
先ずは、キジ白猫様の抱っこに至るまでの経緯と同じ方法を試してみる。
私は手作り食を持っていない方の手を、白猫様の横っ腹辺りにそろりそろりと動かしてみた。
白猫様が警戒心を抱く様子は見受けられない。

よおし……。

さらなるゆっくりとした動きで、白猫様の横っ腹に触れてみる。
その手を静かに動かし、白猫様の横っ腹から耳の辺りにかけてを、やわらかく撫でてみた。
大丈夫そうだ。
懸念していたほどの抵抗を見せることなく、白猫様は手作り食を食べ続けている。

このままの様子なら、抱っこできるかもしれない……。

私がそう思った瞬間だった。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉