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タレント動物 1

テレビやインターネットなどで大々的に取り上げられているので、もうご存じの方も多いと思うが。
1月23日の午前11時頃、千葉県成田市吉岡のとある”動物プロダクション”で、飼育されていた雄ライオン(10歳)が暴れる事故が起こった。
その際に噛まれた飼育員と女性社長の二人は首などに重傷を負い、ドクターヘリで病院に搬送されたという。

これだけ聞くと、雄ライオンに非があると早合点しそうだ。
だが、事故経緯の詳細を知れば、べつの感想を抱く方も少なくはないだろう。

事故は、飼育員が雄ライオンの檻の中に入った際に起きたらしい。
檻の中で鎖に繋がれていたその雄ライオンは、ホースを使用した当該飼育員にぬるま湯(一部情報では水)をかけられながら、手で身体を洗われていたという。

雄ライオンがそれを嫌がったのか、恐怖を感じたのか……。
飼育員の注意不足なのか、慣れからの油断なのか……。
はたまた、そのぜんぶが要因なのかもしれないが、不幸にも事故に繋がってしまったわけだ。

怪我を負った方々の無事回復を、私は真に願う。
だが、今回の報を耳にした私の中には、鈍色の影に覆われる心情があるのも正直なところだ。

この事故について、ライオンの生態に詳しい専門家や同業者たちは、当該飼育員の行為を一様に疑問視している。

・そもそも、日本のライオン飼育は、直接的に接しない間接飼育が基本なのに、飼育員はなぜライオンがいる檻の中に入ったのか
・普段から檻の中を清潔に保っていれば汚れることはない上、ネコ科の動物は水に濡れるのを嫌がるのに、なぜライオンを洗ったのか

上記などの理由が疑問視の根拠に当たるわけだが、僭越ながら私自身も同感である。

今回の事故を起こした”動物プロダクション”は、いわゆる”タレント動物”を数多く飼育し、その貸し出しで利益を得ている会社だ。
そこから推察するに、ライオンを洗ったのは、撮影の準備という事情が透けて見える。

とすると。
ライオンがいる檻の中に入ることやライオンを洗う行為は、負傷した当該飼育員や女性社長にしてみれば慣れた行為で、今回の事故は”まさか”の事態という認識なのかもしれない。

しかしながら。
生き物である動物を相手にするならば、”まさか”は付き物である。
その”まさか”は、時に動物側に起こるかもしれないし、私たち人間側に起こるかもしれないのだ。

メビー・ラックを介して出会う愛玩ペット様たちであっても、”まさか”の想定を軽視することはない。
私たちメビー・ラックのスタッフ一同は、常にそういう意識を失うことなく、ペット様のお世話を承らせて頂く。
それは、プロとして当然の心構えだ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉