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タレント動物 3

この”動物プロダクション”に、私が不信感を感じざるを得ない理由は、ほかにもある。
それは、国が義務づけている県への報告を、この”動物プロダクション”が怠っているからだ。

今回起きた事故により浮き彫りになったそのことについて、具体的にいうと。
本来、ライオンをはじめとする、周囲に危害を加える恐れがある『特定動物』を飼育する場合は、都道府県の許可が必要になる。
加えて、それらの飼育者は、許可日から1年ごとに、飼育頭数を届け出なければならない義務がある。

この”動物プロダクション”は、2012年11月に10頭を飼育する許可を受けていたという。
続いて、2014年10月にはさらに10頭の飼育許可を受けていて、2016年9月の時点では、15頭を飼育していたらしい。

だが、今回の事故を起こした1月23日の時点では、15頭しか確認が出来なかったそうだ。
残りの5頭については不明のままで、頭数が減った理由も明らかになっていない現状なのである。
つまりは、意図的なのかそうでないのかは定かではないが、どちらにせよ、この”動物プロダクション”はその報告義務を怠った事実が明るみになったのだ。

このことについて、県の衛生指導課は、飼育に問題がなかったかなどを調べると表明をしていて、なにか問題が見つかれば、行政指導で改善を求める方針を打ち出した。
警察も、ライオンの飼育状況や管理体制など、当時の状況を引き続き調べているそうだ。

今回の事故の詳細究明は専門家の方々の発表を待つほかないが、私はこの度の機会に、申し上げたいことがある。

昨今のペットブームに便乗し、テレビ番組や映画には、多くの”タレント動物”たちが”出演させられて”いる。
犬様にせよ、猫様にせよ、ほかの動物にせよ、画面に映るその姿は、愛くるしさばかりが強調された演出が目立つ。

が、しかし。
このブログをお読みになっている方々は、その撮影の裏に目を向けて考えたことがあるだろうか。
ペット様と暮らしておられる方々には容易い想像だとは思うが、ペット様は終始可愛い姿だけを見せて生きているわけではない。
ペット様がなにかを怖がったり、なにかを嫌がったり、なにかが原因で痛がったりする姿を目の当たりにする機会が、少なからずあるはずだ。

では。
件の”動物プロダクション”のような事業を行っている会社に飼育されている、彼ら”タレント動物”たちは、そのような仕草を見せないのか?
プロによって調教をされれば、どんなことが起きても、怖がったり、嫌がったり、痛がったりしなくなるのか?

否。
そんなはずはない。
彼らも生きているのだから、怖がったり、嫌がったり、痛がったりするのは当然なのだ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉