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タレント動物 5

米動物愛護団体の『アメリカ人道協会』という団体は数週間前、撮影に参加させられた”タレント動物”のジャーマン・シェパード様に対し、数種類の検査を行ったそうだ。
その結果、健康を確認した、とのことも合わせて発表されている。

タレント動物 4』の後半部分も含めた上記の結論としては、要するに、件の映像はミスリードを誘うように意図的に編集されたものだった、としている。

とはいえ。
この発表を受けて、”なあんだ、最近多いフェイクニュースかあ”とか”今は健康なら良かった”と、私には思えない。

動物愛護団体なのだから、調査には厳しい姿勢で臨んだことだろうし、調査結果を捻じ曲げているわけではないだろう。
それでも、だ。
映像に映るジャーマン・シェパード様は、恐怖を抱いていたように私の目にこびりついた。
決して、自ら好んで、奔流する水中に飛び込んだようには見ない。

撮影終了後の検査では、ストレスを示す値が出なかったとしても、奔流する水中に入れられそうになった、正にあの状況・あの瞬間。
奔流する水中に入れられた、正にあの状況・あの瞬間。
ジャーマン・シェパード様がストレスを抱えていなかったとは、私には到底思えない。

過去に遡れば、”タレント動物”を利用した映像作品はほかにも多々あるのはご存じであろう。
それらに”タレント動物”を出演させて、”動物プロダクション”や製作会社は多額の利益を得てきた。
”タレント動物”たちが、どんな危険にさらされようとも、だ。
動物たちはそもそも、自分の意思で”タレント動物”になったわけではないのに、だ。

映画に限らず、今でもテレビ番組やCMには、多くの”タレント動物”が出演させられている。
動物知識について視聴者に間違った価値観を植え付けかねない情報を、自称犬好き・自称猫好きのタレントが得意げに語る番組が最近やたらと目につくが、そこにも”タレント動物”が利用されている。
そのすべてで事故が起こっているわけではないかもしれないが……それらを観ても、やはり私の心はざわつきしか覚えない。
意図的に編集された愛くるしさの強要に、これからも私は騙されずに生きていく。

この誓いと価値観を、他者に無理強いする気はない。
日々、たくさんのペット様のお世話を承らせて頂いている自身の心に自然と灯っている、当たり前の感情に過ぎないからだ。

最後に。
すべての”タレント動物”たちの自尊心と尊き命に、あらん限りの愛を込めて。

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉