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ペットフード 45

肉食性の猫様はもとより、雑食性の犬様にとっても『炭水化物』はさほど重要な栄養素ではないという論拠の背景には、消化酵素の存在があります。
ペットフード 44』でも記したように、私たち人間は唾液や膵液のアミラーゼなどに含まれる消化酵素の働きによって、摂取した『炭水化物』を分解できますが、犬様・猫様はそれが得意ではありません。

猫様は、『炭水化物』の主要構成成分である『糖質』を摂取した場合、分解された『ブドウ糖』はそのまま吸収できますが、犬様よりも『デンプン』の消化吸収が苦手で、小腸での『炭水化物』の吸収速度を調節できないといわれています。
よって、『炭水化物』を効率よく利用できずに尿として排泄してしまうので、『炭水化物』の必要量は犬様よりも低いといわれているのです。
また、『炭水化物』の過剰摂取は肥満・下痢・皮膚病・アレルギーなどを発症する危険性が指摘されています。
『炭水化物』の摂取量についての有力な説としては、35%ならば消化は可能とされていて、40%以上が過剰摂取の目安と考えられています。

犬様は猫様に比べれば『デンプン』の消化吸収ができるといっても、人間のそれと比較すれば、やはり不得意だと認識しておいた方がよろしいかと存じます。

犬様の唾液にはアミラーゼが殆ど含まれていない、という論文が複数発表され始めたのは1970年代です。
関連して、穀物に含まれる『デンプン』が消化過程を遅らせる上に、大腸の炎症や痙攣を引き起こす原因であると叫ばれました。
『炭水化物』は不必要であるという流れに更なる拍車をかけたのが、2006年にNRC(全米研究評議会)が発表した、

「十分なタンパク質を与えられていれば、犬・猫は炭水化物を全く必要としない」

という主張です。
加えて、2008年にAAFCO(アメリカ飼料検査協会)が発表した、

「犬と猫が必要とする炭水化物の最低量はゼロである一方、タンパク質は過剰供給になることはない」

という主張も強い影響があったといえるでしょう。

ちなみに。
デイビット・クロンフェルドという獣医学博士の方は、犬様に『炭水化物』は不必要だとする一方で、必要とする二つの時期があるとも述べています。

一つ目は、子犬の離乳期です。
裏付けとしては、母犬の乳には12%程度の『炭水化物』が含まれているからだといいます。

もう一つ目は、メス犬様の授乳期です。
乳の生成のために、通常時の3倍近くの血糖値を必要とするからだそうです。

デイビット・クロンフェルド獣医学博士はさらに、

「高『炭水化物』のドッグフードが、食糞や低血糖症の原因となっているようだ」

とも述べています。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉