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ペットフード 58

『ビタミンA』が不足すると、ペット様はどうなってしまうのか――
過剰摂取による健康被害と同様に、不足によっても、ペット様の健康に広範囲の悪影響が見られます。

具体的な症状の例としましては、

・夜盲症
・網膜の変性
・眼球乾燥症
・角膜の混濁
・結膜炎
・潰瘍
・皮膚病変
・気管支上皮の障害
・気道の障害
・唾液腺の障害
・精細管の障害
・体重減少
・食欲減退
・筋萎縮
・繁殖障害
・運動失調(子猫)
・免疫機能の低下
・被毛の貧弱化
・毛づやが悪くなる
・脱毛症状
・虚弱
・脳脊髄液の圧力増加
・腎炎
・骨の障害

などがあります。
さらには、免疫力が落ちることによって、細菌やウイルスなどの感染症や肺疾患、場合によっては発ガンの併発が起こりやすくなるそうです。

であるからして。
『ビタミンA』欠乏症で上記のような疾患を発症させないためにも、動物性食品の摂取不足にならないよう、ペット様の普段の食生活にお気をつけ願います。

付け加えまして。
『ビタミンA』欠乏症の原因となるものに、妊娠もあげられます。
しかも、妊娠中に『ビタミンA』欠乏症になってしまうと、流産・死産のリスクが高まってしまうというので、くれぐれも注意が必要です。

さて。
適量の『ビタミンA』摂取がペット様の健康には不可欠であるならば、どういったものを与えればいいのか、についてですが……。
レバー類は確かに、がん予防にも役立つ『ビタミンA(レチノール)』のほかにも、貧血改善効果が認められる『ヘム鉄』を多く含んでいます。

しかしながら。
『ビタミンA』過剰症(*『ペットフード 57』参照)のリスクを考慮して考えるに、体内に蓄積されやすい脂溶性の『ビタミンA(レチノール)』含有量が高いレバー類(特に鳥レバー・豚レバー)の与えすぎは、当然避けるべきでしょう。

その代わりとして、緑黄色野菜に含まれる(β-カロテン)から『ビタミンA』を摂取することで補う方が安全です。
水溶性の『ビタミンA』である(β-カロテン)ならば、過剰摂取分は排泄されますので、『ビタミンA』過剰症の心配がないからです。

そういった理由から、『ビタミンA』補給として良く推奨されているのが、ニンジンです。

ニンジンには、

・ガン予防
・抗酸化作用
・粘膜の正常化
・細胞増殖の調整
・腸内環境の改善
・アレルギー症状の改善
・皮膚炎の改善
・感染症の改善

などが期待される面もあります。

ただし、ニンジンには糖分も多いので、ペット様に与える際は適量を心掛けて頂ければと存じます。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉