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ペットフード 60

『ビタミンD』過剰症で思い出されることといえば??
一昔前、店頭で一般販売されていた猫様用ドライフードの摂取が原因で『ビタミンD』過剰症になってしまい、猫様の死亡が多発した問題が起こりました。

その原因を突き止める研究によって、分かったことがありました。
当該ドライフードには、『ビタミンD』の量が、猫様にとって一日に必要な量の約114.5倍も添加されていたと実証されたのです。

ほかにも、必要量の約100倍の『ビタミンD』が含まれている猫様用缶詰フード(主な成分が魚類の肝臓類)が一般販売されていました。
そのせいで……。
高カルシウム血症・肝機能障害・腎臓障害・多飲多尿・尿路結石・尿毒症などを発症した猫様が少なくなかったそうです。

過剰な量の『ビタミンD』が添加および使用されていた理由は、ペットフードメーカーの利益第一主義にほかなりません。
猫様の健康よりも、食いつきを良くして販売数を増やすことを優先した当時のペットフードメーカーの理念には、胸を痛めるばかりです。

このように、過剰な『ビタミンD』の摂取にはリスクが伴いますが、不足にも気をつけなければなりません。

『ビタミンD』欠乏症としての健康被害は、犬様・猫様共に、

・低カルシウム血症
・若年ペット様のクル病
・骨や歯の異常
・筋肉の衰え
・成熟期以降のペット様の骨軟化症(関節炎など)
・骨形成不全
・骨軟化症
・体重減少

などが見られるといいます。

また。
『ビタミンD』欠乏症に関連する研究で示された結果の一つに、シニアペット様の内、一割近くが『ビタミンD』の血中濃度が不足している、というもがあります。
『ビタミンD』の血中濃度低下は、上記に記した症状の一つである筋肉の衰えを招きます。
その結果、やがては自力歩行が困難になってしまう可能性も否定はできないので、『ビタミンD』不足には注意が必要です。

さて。
ここで考えるべきは、『ビタミンD』不足を懸念するあまり、サプリメントなどで補給することの是非についてです。
たとえば、毎食に『総合栄養食』を食しているペット様ですと、当然ながら、そのペットフードにはすでに『ビタミンD』が添加されています。

その分にプラスして、『ビタミンD』入りのサプリメントをどれくらい摂取させるのが望ましいのか……。
その見極めは、正直、簡単なことではありません。
場合によっては、過剰に与えてしまう結果になりかねませんので、信頼のおける獣医師の指示を仰ぐ方が賢明です。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉