続きましては、水溶性ビタミンに分類される『ビタミンB1(チアミン)』についてです。
『ビタミンB1(チアミン)』もペット様の健康には欠かせない栄養素の1つで、とくに猫様には、犬様よりも多くの摂取が必要だといわれています。
『ビタミンB1(チアミン)』は代謝速度がはやく、加えて貯蔵されにくい性質を持っています。
故に、犬様も猫様も、『ビタミンB1(チアミン)』を体内に貯えておくことが出来ないため、毎日の食事で摂取しなければなりません。
『ビタミンB1(チアミン)』の摂取により期待できる効能は、様々あります。
たとえば。
これは『ビタミンB1(チアミン)』に限りませんが、『ビタミンB』群は、『マグネシウム』や『マンガン』との補完で、脳をはじめとする神経系を健全に働かせるという重要な役割を担っています。
また、『タンパク質』・『炭水化物』・『脂質』の消化吸収にも関与していて、それらの栄養素を全身に行き渡らせる働きもしています。
具体例としましては、『糖質』の代謝に関わる酵素の働きを補助し、神経系・筋肉系のエネルギー生産や消費に役立っているのです。
つまり、『ビタミンB1(チアミン)』が生産する『糖質』エネルギーは、脳や神経組織の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を完全燃焼させ、脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能を正常に働かせるというわけです。
ちなみに。
『糖質』エネルギーは、組織から二酸化炭素を取り除いたり、ストレスを緩和したり、疲労物質である『乳酸』の蓄積防止および疲労緩和にも関わっているので、それらの効果も期待できます。
ほかにも、『ビタミンB1(チアミン)』は、その代謝速度のはやさからエネルギーになりやすいので肥満予防に効果的だったり、心臓機能の保護・精神安定・成長促進・食欲不振の改善にも関係しているそうです。
『ビタミンB1(チアミン)』は、冒頭でも書いた通り水溶性ビタミン類なので、たとえ過剰に摂取したとしても、尿と共に体外へ排出されます。
その部分でいえば、過剰摂取による健康被害の心配はありません。
補足としまして。
『ビタミンB1(チアミン)』はいわずもがな、複数ある『ビタミンB』群に属するものです。
細かく分類すれば数種類あり、それら『ビタミンB』群は複合的に摂取した方が効能を期待できるといわれています。
ですので、どうせならば、ペット様に『ビタミンB1(チアミン)』を単体で摂取させるのではなく、複数の『ビタミンB』群と共にお与え頂ければと存じます。
〈続く〉
あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように
富山桃吉