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ペットフード 69

『ビタミンB1(チアミン)』を多く含んでいる食品は、

・豚肉
・牛肉
・鶏レバー
・鮭
・うなぎ
・玄米
・クルミをはじめとするナッツ類
・大豆やインゲン豆などの豆類

などです。

『ビタミンB1(チアミン)』は水溶性ビタミンなので、熱に弱い性質があります。
また、解凍時や水洗い時にも、損失は免れません。
そのため、調理の過程で、少なくはない量が失われてしまいます。

ですので、手作り食でお与えになる際は、焼いたりするよりも、煮汁ごと食べられるようなメニューになさるとよろしいかと存じます。
その方が、『ビタミンB1(チアミン)』を効率的に摂取できますし、同時に、食事と共に水分摂取できるという手作り食のメリットを活かせます。

ちなみに、豆類はペット様の身体の中で消化されにくので、素材そのままの状態でお与えにならないようにお願い申し上げます。

上記の中でも、豚肉は『ビタミンB1(チアミン)』のほかに、複数の『ビタミンB』群を含んでいます。
豚肉を食すれば、『タンパク質』・『脂質』も摂取できます。
コラーゲンも豊富なので『カルシウム』の吸収促進も期待でき、丈夫な骨の形成に一役買ってくれることでしょう。
さらには、『必須アミノ酸』(詳細は『ペットフード 42』・『ペットフード 43』を参照)も含まれていますので、ペット様の健康維持に役立つ食材といえます。

ただし。
ペット様に豚肉をお与えになる場合には、覚えておいて頂きたい注意点がいくつかあります。

一つは、生のままの豚肉を与えないことです。
理由としましては、豚肉に付着している寄生虫や病原菌などの心配があるからです。
ですので、ペット様にお与えになる前に、しっかりと火が通っているかの確認を怠らないように願います。

また、豚肉の与える量にも気を配る必要があるかと存じます。
どの部位をお与えになるかにもよりますが、与えすぎは当然ながらカロリーオーバーによる肥満の原因となってしまいますし、場合によっては、嘔吐・下痢などの体調不良が懸念されるといいます。

参考までに記しておきますと、

・豚ヒレは、100gあたり115kcal
・豚肩肉は、100gあたり216kcal
・豚バラ肉は、100gあたり386kcal

あるといいます。
ですから、不必要だと思われる量の『脂質』が懸念される場合は、脂身部分を取り除いて調節することも大事になってくるでしょう。

もう一つ。
これはどの食材にもいえることですが、アレルギーにもお気をつけて頂く必要があります。
故に、ペット様へ初めて豚肉をお与えになる際は少量ずつにして、様子をみるようにした方がよろしいかと存じます。

豚肉アレルギーを発症した時の症状は、

・元気がなくなる
・目の充血
・湿疹
・発赤
・蕁麻疹
・嘔吐
・下痢
・腫れ

などが見られるそうです。

注意点の最後に。
味付けも、塩分摂取のリスクを高めるだけですので、不必要です。
ペット様には、ただ加熱しただけの豚肉をお与えください。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉