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ペットフード 71

猫様にバナナを摂取させて期待できる効果は、犬様と差異はありません。(前回ブログ『ペットフード 70』参照)
ただし、デメリットの部分に関していえば、犬様よりも充分な配慮が必要といえるでしょう。

バナナに含まれているミネラルの『マグネシウム』や『カリウム』は、適量であれば健康に役立ちます。
ですが、猫様にとってそれらの過剰摂取は、膀胱炎や尿路結石のリスクを高めてしまいます。

とりわけ、『カリウム』は体内の塩分排出・筋肉収縮のサポート・利尿作用がある反面、猫様の排出能力を上回ってしまうと、高カリウム血症に結びついてしまう可能性があります。
『カリウム』の血中濃度が上がり過ぎる高カリウム血症になってしまうと、不整脈などを起こし、最悪の場合は心肺停止になって死に至るケースがありますので、くれぐれもご注意願います。

よって、猫様にバナナをお与えになる際は、あくまでもおやつとしての扱いで、たくさんの量を毎日あげることは避けるべきです。
バナナに限りませんが、過剰な『食物繊維』は消化不良を起こしてお腹を下す原因にもなりかねませんし、肥満予防の観点からも、それを守って頂ければと存じます。
適量につきましては、個体差にもよりますが、標準体重である3kg?5kgの猫様の場合ですと、一度にお与えになる量は輪切りで1cmほどが目安といわれています。

ほかの注意点としましては、猫様の消化器系を刺激しないように、常温のバナナをお与えになることです。

また、腎機能が低下しているシニア猫様や療法食を食している猫様、服薬中の猫様にバナナをお与えになるのは、念のためお止め頂いた方がよろしいかと存じます。

ちなみに。
バナナが熟してくると、皮の表面に黒い斑点(シュガースポット)が現れますが、それには免疫力を高める効果があるそうです。
間違わないで頂きたいのは、皮をむいた状態でバナナが黒ずんでくる状態です。
それは単に、バナナに含まれているポリフェノール類が酸化された結果に過ぎず、いわずもがな鮮度が落ちた劣化状態ですので、避けたに越したことはありません。

ここまでデメリットを書き連ねましたが、犬様同様、病み上がりの猫様や夏バテなどで食欲がない猫様には、バナナは素早い栄養補給として役に立つ食べ物です。
加えて、『ペットフード 54』でも触れましたが、最近、CMなどで頻繁に宣伝されている猫様用のチュールをおやつに与えることは、個人的に反対の立場です。

それらの理由から、もしも猫様におやつをお与えになるならば、健康被害が懸念される粗悪なおやつや添加物まみれのそれを与えるのではなく、栄養バランスの取れたバナナを適量お与えになる方が、よっぽど健康被害のリスクが低いと私は存じます。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉