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ペットフード 72

犬様にとっても猫様にとっても不可欠なビタミンである『ビタミンB1(チアミン)』が不足しますと、当然ながら健康被害が心配されます。

『ビタミンB1(チアミン)』欠乏症の症状としましては、

・食欲不振
・脱水
・むくみ
・動機
・吐き気および嘔吐
・衰弱
・体重減少
・乳酸などの疲労物質蓄積による疲労倦怠感
・便秘などの胃腸障害
・手足のしびれ
・瞳孔の開き
・ふらつきによる歩行失調
・痙攣
・発育障害

などがあります。

また、中枢神経機能の低下により、

・気分がふさぐ
・集中力低下
・協調性がなくなる
・イライラしやすくなる

といった症状も懸念されるといいます。

さらに、『ビタミンB1(チアミン)』欠乏症が進行してしまうと、やがて昏睡状態になり、最悪の場合は死に至ることもあるので、注意が必要です。

『ビタミンB1(チアミン)』が不足してしまう主な原因は、日頃の食事内容にほかなりません。
『ビタミンB1(チアミン)』を多く含んでいる食品は、『ペットフード 69』に記した通りですので、ご参考にして頂ければと存じます。

『ビタミンB1(チアミン)』不足を招く原因はほかにもあって、ひょっとしたらこれは、思い当たる節がある飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
それはなにかと申しますと……。
賞味期限を過ぎたペットフードを与え続けることです。

そればかりを与えていると、『ビタミンB1(チアミン)』の摂取不足が起こりかねません。
そのペットフードがいくら『総合栄養食』であろうとも、賞味期限を過ぎたペットフードに添加されている『ビタミンB1(チアミン)』の成分は、劣化により破壊されていると考えた方が賢明でしょう。
添加されているほかの栄養素についても然りです。

『ビタミンB1(チアミン)』の不足原因のもう一つは、何らかの疾患や感染症などで下痢が続いている場合です。
下痢によって、『ビタミンB1(チアミン)』の吸収がうまくできずに体外へ排出されてしまい、結果、『ビタミンB1(チアミン)』欠乏症となってしまうわけです。
ほかの栄養素についても然りですので、下痢が続いている場合は、動物病院での早めの診察を受けるべきです。

『ビタミンB1(チアミン)』を破壊するといわれる酵素、『チアミナーゼ』を含む食べ物(タコ・イカ・カニ・貝類・生魚類・ワラビやゼンマイなどの山菜類など)の継続的な大量摂取も、『ビタミンB1(チアミン)』欠乏症の原因だと指摘されています。

ただ、『チアミナーゼ』は加熱処理をすることで無効化される事実もあるので、専門家によっては危険性が低いと主張なさる方も存在します。

とはいえ。
個人的には、上記に記した食べ物類は消化が良いものではないので、積極的にペット様へお与えになる必要もないかと存じます。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉