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ペットフード 83

『ビタミン様物質』であり『準必須アミノ酸』でもある『チロシン』は、肉・魚・卵・豆類・チーズやヨーグルトなどの乳製品類に多く含まれています。
それだけではなく、犬様・猫様に必要な『必須アミノ酸』の一つとされている『フェニルアラニン』(ペットフード 42参照)からも体内合成されます。

『チロシン』は、皮膚・被毛・虹彩に重要な働きをするので、たとえば犬様が『チロシン』不足に陥ると、メラニン色素を上手く合成できずに、被毛の色が薄くなってしまう(黒毛が赤っぽくなる赤毛症)などの心配があります。

また、『チロシン』は神経伝達物質である『アドレナリン』・『ノルアドレナリン』・『ドーパミン』の前駆物質でもあるので、脳や神経の活性化と代謝促進、および正常な生殖機能の維持には不可欠な栄養素です。
よって。
たとえば猫様が『チロシン』不足に陥ると、神経機能障害・協調運動障害による歩行失調・過度の活発性などの症状が見られるといわれています。

ほかにも、犬様・猫様共に、食欲減退・体重減少・食べ物の代謝異常・脳機能障害などのリスクも高まるので、『チロシン』不足には、くれぐれもお気をつけください。

続きましては、『リポ酸』についてです。

赤身の肉などに含まれている『リポ酸』は、水溶性物質にも脂溶性にも分類されないもので、すべての細胞に浸透する性質があるといわれています。
体内作用については、『ビタミンB1』の補酵素として『糖質』の代謝に関与しているそうです。

また、『リポ酸』は強力な抗酸化作用を持っていて、有害物質の体外排出・白内障予防・免疫機能の向上・神経系の改善にも役立つとのことです。

そのほかにも、『ビタミンC』や『ビタミンE』の働きを高めたり、それらが不足している際には似たような働きで補う特徴が報告されています。

ただし。
『リポ酸』には、ご注意頂きたい面も存在します。

現状として。
私たち人間や犬、ラットについては、『リポ酸』の有効性と安全性は確認されている故、生体機能が低下してしまうシニア犬様用のドッグフードやサプリメントには、『リポ酸』が配合されたものが販売されています。

だからといって、『リポ酸』が配合された人間用のサプリメントをペット様に与えるのはお勧めできません。
理由としましては、『リポ酸』の含有量に違いがあるからです。
たとえ一粒だけを口にしただけでも、ペット様に重大な健康被害を招く危険性があるので、充分に注意が必要です。

とりわけ、猫様に至っては、異常な興奮・よだれ・ふらつき・消化器系の障害・急性肝障害などの中毒症状報告が上がっており、多量の摂取による死亡例もあるほどです。
犬様にしても、『リポ酸』の過剰摂取は禁物といえるでしょう。

とにもかくにも。
ペット様が、人間用の『リポ酸』サプリメントなどを誤って食してしまわないように、飼い主様方におかれましては、保管場所に細心の注意を払って頂きたいと存じます。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉