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ペットフード 86

今度は、『ビタミンU』について触れます。

『ビタミンU』は、私たち人間用の薬にも在るように、『キャベジン』という別名でも呼ばれています。
その名が含む通り、キャベツから発見された栄養素です。
キャベツのほかにも、レタス・セロリ・ブロッコリー・アスパラガスなどに含まれている成分で、私たち人間も含め、犬様・猫様にも摂取することによる効能が期待できます。

それらの中でも、たとえば、『ビタミンU』を豊富に含むキャベツを取り上げてみますと、

・胃粘膜の修復
・胃酸分泌の抑制
・胃潰瘍の予防
・腸粘膜の修復
・十二指腸潰瘍の予防
・消化管粘膜の修復

などの体内作用が望めます。
さらには、『ビタミンU』は肝臓の解毒作用に効果が見込まれているそうです。
また、内臓の細胞分裂活発化に関与し、『タンパク質』の生成促進にも役立つといいます。

ついでに申し上げておきますと。
キャベツに含まれる『ビタミンC』(詳細につきましては『ペットフード 79』・『ペットフード 80』参照)は、免疫力強化や抗ガン作用に効果を発揮してくれますし、同じく含まれている『食物繊維』のおかげで、便通の改善も期待できます。

『ビタミンU』は水溶性物質ですので、熱に弱い特性を持っています。
ですから、ペット様にキャベツを与える際は、熱処理をせずに生(なるべく新鮮なもの)で摂取させる方がより効果を望めます。
茹でるのであれば、茹で汁もあわせて与えることを推奨致します。

余談ですが。
キャベツに含まれる『ビタミンC』は、葉の部分よりも芯の部分の方が豊富なので、捨てずに、細かく切り刻んで与えることをお勧め致します。
もう一つ。
動物病院での受診はもちろんですが、下痢や嘔吐が続いている犬様・猫様に細かく刻んだキャベツを少量ずつ与えた結果、改善が見られたケースもあるそうです。

さて。
キャベツを摂取することによる効能をここまで述べてまいりましたが、キャベツの摂取については、否定的な意見も存在します。

犬様の場合は、キャベツに含まれる『グルコシノレート』という成分の過剰摂取によって、甲状腺肥大や甲状線腫などの症状を引き起こす危険性がある、との意見です。
加えて。
これは猫様にも当てはまりますが、キャベツに含まれる『シュウ酸』という成分の過剰摂取により、シュウ酸カルシウム結石を引き起こす危険性がある、との意見もあります。

上記の否定的な意見に関しましては、まったくのデタラメとはいえない要素があると存じます。
ですが、キャベツだけに限らず、一つの食品だけを恒常的に摂取すれば、当然ながら栄養の偏りが心配されます。
さらにいえば、ドライフードだけでは、どうしても水分量の摂取不足に陥ります。
それが原因で尿路結石を患ってしまう犬様・猫様が多いのも事実です。

故に、キャベツ摂取・水分摂取のメリットを生かすためにも、ペット様には、トッピングなどで適量をお与えになればよろしいかと存じます。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉