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人とペット様の災害対策ガイドライン 4

過去ブログ『人とペット様の災害対策ガイドライン 3』の文末で述べさせて頂いたように、災害時、避難する季節によっては、その暑さや寒さがペット様の身体に悪影響を与えるリスクが存在するのは否定できない。

そうだとしても、だ。
災害時において、『自分や自分と暮らす二匹の兄弟猫様だけが良ければいい』などという自己都合を押し付ける傲慢さを、私は持っていない。
それに加えて、である。
二匹の兄弟猫様が暑さ寒さに苦しまないような備えの用意を、私は怠っていない。
彼らの存在を真に家族と同等に思っているから、こそである。

だから、災害時のペット様対応について、

”避難所の規模により同室できる場合もあるが、屋根のある渡り廊下やブルーシートをかけたサッカーゴール内などで飼う場合もあり得る”

と例示した環境省のあらたな指針に、私は異論を挟む気はない。

災害などの緊急時には、誰もが我慢を強いられる。
それは仕方がないし、だからこそお互いに対する気遣いを忘れてはならない、と私は考える。
そうでなければ、事ある毎にトラブルは発生し、避難所の秩序はいとも簡単に保たれなくなってしまうだろう。
共に暮らす二匹の兄弟猫様、その存在を真の家族と同等に思っている私としては、そんな無秩序状態の避難所ならば、そこに”同行避難”をしたいとは思わない。

災害時の避難所は、論無く、平常時とは違う特殊な環境下だ。
不安・かなしみ・苛立ち・恐怖など、避難者たちが抱える精神的な負担は計り知れない。
充分な食事量・水分量の摂取が叶わずに、体力が低下してしまう方々もいるだろう。
心身がそういった疲弊状態に追い込まれしまうと、ほとんどの人は自分のことで精一杯になってしまう。

するとどうなるか――
どんなに穏やかな性格の落ち主であれ、どんなに気遣いができる性格の持ち主であれ、平常時では考えられないような心理状態に陥ってしまうことが予想される。
それこそ、ペット様と暮らす気持ちが分かっている飼い主様同士であっても、自分のペット様以外の鳴き声・排泄物や体臭などの臭い・被毛の散らばりなどに我慢ができなくなって、お互いの間でトラブルが勃発するかもしれない。
そうなってしまうことを懸念し、避難所にペット様を連れて”同行避難”をしたいと思わない飼い主様がいるのは、個人的には理解できる。

”同行避難”を拒む飼い主様方の話でいえば――
先の熊本地震(2016年)においても、それが話題になったのを思い出す。
あの時も、避難所に”同行避難”せずに、エコノミークラス症候群のリスクを知っていても尚、ペット様と一緒に車中泊をすることを選択した飼い主様が複数いた。
その理由は様々であろうが、ペット様との”同行避難”についての最善策はなんなのか……。
飼い主様自身はもちろんのこと、行政や専門家を含めて、これからもまだまだ議論を重ねる必要があるだろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉