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人とペット様の災害対策ガイドライン 9

過去ブログ『人とペット様の災害対策ガイドライン 8』の文末で、

”私の中に拭えない不安と消えない心配が残っているし、正直、不充分だと感じる部分がある”

と書いた理由は、当該ガイドラインが想定している対象についてである。
同ガイドラインの文言、とりわけ、

『「自助」:「自分の命は自分で守る」という意味で防災の基本。
特に発災直後の行動は、自身の安全を確保するために避難すべきか、そのまま留まるべきかの判断に始まり、自己が所有し管理するペットの安全確保や飼養も自助が原則となる』

の部分に、私は疑問を抱かざるを得ない。
災害発生時において、飼い主様とペット様が一緒に過ごしている状況のみを想定対象としているからである。
これでは、どう考えても不充分だ。
たとえば仕事をリタイアしている人や、たとえば専業主婦(主夫)など、自宅にいる時間が比較的長い人ならば、それに比例して、災害発生時にペット様と一緒に過ごしている状況の確率は上がるだろう。

しかしながら。
仕事や学校に出かけている時間が長い飼い主様だって、実際には少なくない。
自宅にいる時間が比較的長い人であっても、ずっと自宅に閉じこもっているわけではないはずだ。
所用で、自宅を留守にすることだってあるだろう。
つまりは、どんな飼い主様であれ、一時も離れずにペット様と過ごしている状況ばかりではない、ということだ。
それこそが日常であろうと私は思うし、当ブログ読者の方々も異論を挟むほどの反対意見を持ち合わせないはずだと思う。

となると。
やはり、当該ガイドラインの想定対象には不十分さが残る。
「自助」について、

『特に発災直後の行動は、自身の安全を確保するために避難すべきか、そのまま留まるべきかの判断に始まり、自己が所有し管理するペットの安全確保や飼養も自助が原則となる』

と書かれているが――
災害発生時、何らかの理由でペット様と一緒にいない場合、その飼い主様には、ご自分のペット様の安全確保は不可能だ。
いくら原則だといわれても、ペット様と離れ離れの状況では、飼養も含めた「自助」は実行できない。

であるからして。
その辺りの事情を想定していない当該ガイドラインに対し、拭えない不安と消えない心配を、私は抱いたわけだ。

誤解なきように述べさせて頂くが。
すべての事象に対する想定文言を当該ガイドライン内に明記できるわけではない、ということは、当然ながら承知している。
それでも。
災害発生時、何らかの理由でペット様と一緒にいられなかった場合についても想定しておくことは、個人的に必須だと考えている。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉