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動物の感染症 12

さて。
『平成29年度 動物取扱責任者研修』の『研修講義 1』に話を戻す。
当該講義の講師である麻布大学獣医学部病理学研究室の宇根有美教授が、テーマである『動物の感染症について』に関することでつぎに語った内容は、

”どのような感染症が怖いのか”

であったのだが、動物取扱責任者に向けた講義が故、とくに”動物由来感染症”について熱弁がふるわれた。
別名”人畜共通感染症”とも呼ばれる”動物由来感染症”とは、その字のごとく、動物から私たち人間に伝播する感染症のことである。

ちなみに。
感染症法では感染力や発症した際の重篤度などを考慮し、感染症は類型別に分けられている。
リスクの高い順に、

・1類感染症
【エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱】

・2類感染症
【急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、中東呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る)、鳥インフルエンザ(H5N1)、鳥インフルエンザ(H7N9)】

・3類感染症【コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス】

・4類感染症【E型肝炎、ウエストナイル熱、A型肝炎、エキノコックス症、黄熱、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林病、Q熱、狂犬病、コクシジオイデス症、サル痘、ジカウイルス感染症、重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る)、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、炭疽、チクングニア熱、つつが虫病、デング熱、東部ウマ脳炎、鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く)、ニパウイルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発しんチフス、ボツリヌス症、マラリア、野兎病、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱】

・5類感染症【アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症、急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く)、クリプトスポリジウム症、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、後天性免疫不全症候群、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、水痘(入院例に限る)、先天性風しん症候群、梅毒、播種性クリプトコックス症、破傷風、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、風しん、麻しん、薬剤耐性アシネトバクター感染症】

などと分類されているのだが、”動物由来感染症”は上記どの類型にも存在する。
講義中に発せられた講師の言葉によれば、現状(講義が行われた日時)では、ヒトに感染する病原体は1709種類確認されていて、そのうち49%が動物由来であるという。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉