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動物の感染症 13

過去ブログ『動物の感染症 12』で記載した感染症類型別について、それら一部の疾病に関する最新の知見(病原体・感染経路・潜伏期・診断と治療・予防)などは厚生労働省から提供されているので、個々にご確認頂ければと思う。

さて。
”動物由来感染症”は、どのようにして私たち人間に伝播するのか――
厚生労働省の定義によれば、”動物由来感染症”における伝播とは、

”病原体が動物から人間にうつるまでのすべての途中経過をあらわします”

とある。
それは大きく分けると二つある。

一つは、直接伝播と呼ばれるものだ。
これは、感染源である動物から直接的にうつるもので、動物が持っている病原体が、たとえば咬み傷や引っ掻き傷を通して侵入してくるケースである。
また。
自分の口周りや傷口を動物に舐められた際にうつる場合もあるし、動物の咳やクシャミを直接受けたりすることで感染してしまうケースも存在する。
動物の体に付着している病原体も、直接伝播の原因となり得る。
よって、動物に触った(排泄物の処理時なども含む)その手で自分の口周り・目元・傷口などに触れないように、くれぐれも気をつけるべきだ。

病原体の伝播に関するもう一つは、間接伝播と呼ばれるものである。
これは、感染源である動物と人間との間に、なんらかの媒介物が存在する場合のことを指す。
媒介物となるのは、ダニ・蚊・節足動物などの外部寄生生物が一例に挙げられる。
それら外部寄生生物が関与する間接伝播のことは”ベクター媒介”といわれていて、たとえば感染動物体内の病原体をダニ・蚊などが吸血し、それらが今度私たち人間を吸血すれば、その際に伝播してしまう危険性がある。

間接伝播には、”環境媒介”も含まれる。
これは、周囲の水・土壌・空気などの環境を介し、動物由来の病原体が私たち人間に伝播してしまうケースのことをいう。
いわずもがな、

・感染動物体内の病原体に汚染された水を飲む
・感染動物体内の病原体に汚染された土を触る
・感染動物体内の病原体に汚染された空気を吸い込む

などをしないように用心するべきなのだが……病原体が排泄物に混ざっていたりすると風で舞い上がってしまう場合もあるので、”環境媒介”で”動物由来感染症”になってしまうケースは、なかなかどうして後を絶たないようである。

”動物性食品媒介”も、間接伝播の一つだ。
これは、感染動物と考えられる家畜類・魚介類が持っている病原体が、私たち人間に伝播してしまうケースのことである。
このような経路で”動物由来感染症”が伝播してしまう場合、多くは、充分な熱を加えずに食べたりすることが原因とされているので、調理の際には要注意だ。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉