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動物の感染症 18

この地球上で多種多様な生物たちと生きていく以上、私たち人間は、世界中で発生しているいくつもの”動物由来感染症”の脅威と無縁でいることはできない。
加速度的にグローバル化が進む現代では、あらゆる土地に暮らす人々が、あらゆる国へ容易に移動するようになった。

・たとえば、政治家の外遊
・たとえば、海外出張を繰り返すビジネスマン
・たとえば、一般人の海外旅行

様々な目的をもって、現代人は世界中を飛び回る。
また、私たち人間自身だけではなく、現代では物資の輸送も盛んになっているので、これまた世界中に物資が運ばれている。
これはひとえに、船や飛行機などの交通手段がめざましい発展を遂げたおかげであるのだが……。
皮肉なことに、”動物由来感染症”の病原体も、容易に世界中へ広がる羽目になった。

”動物由来感染症”に関する問題は、人や物の移動だけに限らない。
世界中で急速な都市化が進む故に、各地の土地開発は目まぐるしく、自然環境の破壊は懸念の一途を辿っている。
必然、都市の人口密度はさらに上昇するわけだが、それに加えて、人間によって自然環境を破壊された野生動物たちが、生きる場所を求めて都市へと迫る事態も起こりつつある。

世界中のあらゆる地域がこのまま都市化してしまえば、今まではあまり接する機会がなかった野生動物たちが、当然のように、ごく身近に棲息するようになると懸念されている。
その結果、”動物由来感染症”を引き起こす病原体の脅威も跳ね上がってしまうだろう。

とりわけ怖いのは、新興感染症と呼ばれる、これまでは未知であった”動物由来感染症”の病原体が猛威を振るうことだ。
同時に、今では過去のものとなった”動物由来感染症”がその勢いを取り戻してしまう、再興感染症の心配も払拭できない。

人口が密集している都市で上記のような”動物由来感染症”が広がりを見せれば、その勢いは想像を絶する。
とくに、抵抗力の弱い高齢者や子どもたちが、”動物由来感染症”の脅威にさらされてしまうことになるであろうから要注意だ。

周知の事実として。
私たち人間がこの地球上で生きるには、ほかの多種多様な生物たちと共存しなくてはならない。
それを忘れて蔑ろにし、自分たちだけの欲望と利益を追求すれば、人間は必ずや、自然界からのしっぺ返しをくらう。
その一つが、”動物由来感染症”であるのだとするなら――
現代に生きる一人一人が、もっと多角的な視野で、もっと知恵を働かせ、もっと他者の存在に心を配る生き方をしながら、”動物由来感染症”に対する予防対策を考えていく必要があるだろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉