飼い主様方は、今一度、ご自分の犬様と向き合って頂きたい。
自分は本当に、愛犬様が活き活きとした表情になるほどの運動量を満たしてあげられているのか――
飼い始めた頃と比較して、愛犬様が運動を嫌うようになっていないか――
なんにせよ。
”仕事や用事で忙しい”・”うちの子はお散歩は必要ない”などという自分都合の理由を掲げて、犬様をお散歩に連れて行ってあげないことを正当化するのは、今すぐに止めた方がいい。
愛犬様の健康を願うならば、そんな言い訳を並べる前に、他人に任せてでも犬様の運動量を満たしてあげるようにすべきである。
愛犬様にとっても飼い主様にとっても、いつか後悔する前に、対処できることは実践しておいた方がいい。
では。
猫様の場合はどうだろうか。
やはり、お世話を承る猫様についても適度な運動が不足している子が多いと感じる。
とりわけ、一匹のみで飼われている猫様に顕著である印象が強い。
運動不足の代表例としては、肥満があげられる。
それは犬様にも共通していることだが、健康な子であるならば、与えている食事量と運動による消費量のアンバランス差が肥満の要因であるのはいうまでもない。
よって、運動量に即した食事量の調節が必須である。
散歩に連れて行く必要のない猫様は、犬様と違って、一人での長時間の留守番を強いられる傾向がある。
そのために、飼い主様にかまってもらえる時間が少なくなりがちだったりする。
結果、充分な遊びや運動量の不足を招いてしまう。
猫様が運動不足によるストレスを抱えているかもしれないサインとしては、
・走り回ることがあまりない
・虫や鳥、猫じゃらしなどのオモチャにあまり興味を示さない
・高い場所に興味を持つことが少なくなった
・エサを残すことが多い
などが挙げられる。
また、運動不足によってストレスを溜めてしまい、それを発散・解消するために壁や家具などを傷つけてしまう行動に出てしまう猫様も存在する。
凶暴化(狂暴化)してしまうのも、上記が要因となっている場合がある。
ほかに、食後・排泄後・リラックス時など以外にも変則的にグルーミングを行っている場合も要注意だ。
食欲が低下してしまったり、無気力になってしまったり、すぐに疲労してしまう猫様には鬱病が疑われる。
このように、とにもかくにも、運動不足にはデメリットしかない。
キャットタワーを設置しておけば、設置していないよりは、確かに上下運動をする機会があるかもしれない。
だが、それだけで適度な運動量を満たしてあげられるわけではないので、留守にしがちな飼い主様方はとくに、猫様と遊ぶ時間をもっと増やすべきである。
同時に、一緒に遊ぶ際、猫様が飽きないよう、遊び方に工夫を加えることも忘れてはならない。
〈続く〉
あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように
富山桃吉