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動物の感染症 8

過去ブログ『動物の感染症 7』の文末で触れた加工食品については、もう一つ知っておくべきことがある。
加工食品は腸内細菌にも影響を与える、ということだ。

ご存知の方も多いと思うが、免疫細胞のおよそ70%は動物の腸内に存在している。
しかもそれらは、免疫システムの中でも非常に重要な役割を担っていることが分かっている。
付け加えて記せば、周知の事実として、腸内細菌は腸内の免疫細胞の調節にも関係しているという。
つまるところ、腸内細菌の異常が様々な免疫の病気と関わっている、ということだ。

だとすれば、である。
自然食品と比べて、慢性炎症・糖化・酸化などの代謝反応を引き起こすといわれている加工食品の類を積極的に摂取する必要はないであろう。
加工食品の過剰摂取が免疫力の低下を招く可能性があるのだとしたら、尚更だ。

運動不足や食事関係に加えて、日常のストレスも免疫力の低下に関係があると指摘されている。
ならば、飼い主様方においてはペット様の”クオリティ・オブ・ライフ”に充分な配慮をした上で、現状の飼育環境や飼育状況の見直しをしながら、各々の健康状態に即した適度なスキンシップを心掛けて頂ければと思う。

ほかには、先天性の病気で免疫力が低下してしまうケースもある。
免疫を司る細胞が生まれつき作られない個体もいるし、特定の免疫システムだけが機能しない個体もいる。
これらの先天性の病気を持って生まれてくる個体は稀だが、彼らは免疫力を維持することが困難が故に、短命である場合がほとんどだ。
それでもやはり、彼らのようなペット様にも、”クオリティ・オブ・ライフ”が充分に保たれた暮らしを送って欲しいと強く願ってやまない。

さて。
免疫力が低下してしまう主な要因について、過去ブログ『動物の感染症 6』 から今回のブログまで触れてきたわけだが、ここからは、免疫力を高める・維持する方法について綴りたいと思う。
とはいえ、構えて考える必要はない。
単純に、免疫力を低下させてしまう要因についてここまで綴ってきたようなことに気をつければいいだけの話だ。

ついでに、あらためて記しておくが。
過去ブログ『動物の感染症 5』でも述べた通り、病原体の中には、いくら免疫力が高い状態であっても体内に侵入し、増殖してしまうものもある。
免疫力を高めておくだけで、すべての病気の発症を防げるわけではない。
ワクチン接種で予防できる一部の感染症を除き、最先端医療をもってしても、ガンやその他の感染症を完全に予防できる方法が確立されているわけではない。
だからといって、医師や獣医師による適切な診察・治療を受けることなく自己判断するのは、決して賢い選択とはいえないだろう。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉