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平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 2

当てにならないドッグトレーナーが存在することは、さておき。
様々ある犬様の”問題行動”の定義はどういったものなのか、飼い主様方はご存じでしょうか。

講義で配布された資料中の言葉を借りれば、

【”問題行動”とは異常行動(その動物が本来持つ行動様式から逸脱したもの)だけでなく、その行動が正常行動であっても、そしてそれが正常な範囲のものであっても人間社会(飼い主の生活)と協調しない場合、”問題行動”と呼ばれてしまいます】

とあります。

また、

【しかし正常行動だからといって放っておいてしまえば、近所迷惑になる等で飼い主が飼い続けることが困難になることもありますし、一度人間の飼育下にあった動物は自然に戻すことは不可能であるため、その後の行き先がなくなることがあります】

とも語られています。

具体例をあげれば。
健康な犬様の”吠える”という行動は、正常行動です。

しかしながら。
正常行動にもかかわらず、大方の場合で”無駄吠え”と呼ばれ、”問題行動”で括られてしまいがちです。
要するに。
都市部の現代社会事情・現代住宅事情において、犬様が”吠える”こと(=正常行動)は、飼い主様ご自身や近隣住民にとって、好ましくない出来事に分類されるわけです。

確かに、飼い犬様の吠え声が原因で、近隣住民とのトラブルを抱えてしまうのは、ポジティブな出来事とはいえません。
昼夜問わずに飼い犬様が吠えまくる状況では、飼い主様ご自身のストレスになってしまことも懸念されます。

では、”吠える”飼い犬様が全面的に悪い、という結論で片付けてしまっていいのか。
問題は、そう簡単なことではありません。

短絡的な結論に落ち着く前に、飼い犬様の吠え声に悩む飼い主様方には、考えを巡らせて頂きたいことがあります。
それは、飼い犬様がなぜ吠えるのか、についてです。

いわずもがな。
飼い犬様の生活環境は、飼い主様が提供するものです。
その生活環境に対して、飼い犬様が不安や不満を感じていれば、”吠える”行動に出てしまうのも無理はありません。

たとえば。
長時間に渡るお留守番時に、いつもケージの中で閉じ込めっぱなしにされることを、心からよろこぶ飼い犬様は皆無といっていいでしょう。
その不満やストレスを、”吠える”という行動で示す飼い犬様がいたとしても、なんら不思議ではありません。
長時間に渡るお留守番を、我慢して我慢して乗り越えた飼い犬様が、飼い主様方のご帰宅をよろこび、うれしくて”吠える”ことについても然りです。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉