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平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 5

前回ブログ『平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 4』で書いた『5つの自由』の中でも、”問題行動”に深く関わることは、

・正常な行動を示す自由(=その動物種がもつ生来的行動をとることの保障)

だといわれています。
これが、どれくらい保障されているかによって、”問題行動”の程度が変わってくるそうです。

逆にいうと。
それが保障された生活を送っていなければ、当該動物に”転位行動”や”正常な行動からの逸脱”が起こるということです。
さらに進行すれば、”常同行動”や”常同障害”までもが散見されるようになってしまいます。

ちなみに。
講義で配られた資料中に記された”転位行動”についてを、そのまま記載すると、

・葛藤状態の結果として全く別な行動パターンが解発されることがあり、このようにして生じた第三の行動を”転位行動”という。
例:闘争中のニワトリが突如として地面をつつく
例:向こうから苦手な犬がやってきた犬が突然地面のにおいをかぎはじめる
・一種のストレスサイン
・この緊張状態が長く続いたり、ストレスが強くかかると、”常同行動”や”常同障害”といった病的な状態に発展する

とあります。

また、”正常な行動からの逸脱”については、

・尾かじり(ブタ)や羽つつき(ニワトリ)などのような異常な行動パターン
・攻撃行動
・制限された環境において最も頻繁にみられる欲求不満の表現型であり、望ましくないアニマルウェルフェア(動物福祉)状態を示唆するもの

とあります。

上記のことに付け加えて。
講師の方が例として資料中に綴ったものに、動物園の大型ネコ科動物のことが取り上げられていました。
それはなにかと申しますと、件の動物が動物園で見せる行動についてです。

下記に、その内容を抜粋致します。

【「延々と壁際を往復して歩き続ける行動」は典型的な”常同行動”であり、これらを予防するために最近では各地の動物園で「物理エンリッチメント」、「採食エンリッチメント」などの「環境エンリッチメント」の取り組みが行われています。この「環境エンリッチメント」はまさに『5つの自由』の中の『正常な行動を示す自由(=その動物種がもつ生来的行動をとることの保障)』をできる限り得ることができるようにするものです。これは動物園動物に限らず、その他の飼育下にある動物すべてに必要であると言うことができるでしょう】

確かに、動物園に赴いた際、大型ネコ科動物様が「延々と壁際を往復して歩き続ける行動」をしているのを、私自身も目にしたことが度々あります。
もしかしたら、このブログをお読みになって頂いている方々の中にも、そういった大型ネコ科動物様を目撃したことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉