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平成28年度 『動物取扱責任者研修』を終えて 10

限られた時間や残された時間を”よりよく生きたい”ということは、結局のところ、ペット様との暮らしを”どう生きるか”にかかってくるわけです。
ペット様に対して『5つの自由』の保障は確実という前提で述べますが、上記については、飼い主様によって意見が分かれることと存じます。

たとえばの意見として。
”ペット様と暮らすのであれば、一時も傍を離れないようにするのが飼い主様の責任である”
というものがあります。

ここまで極端でないにしても、動物愛護団体からの譲渡を希望する際に、似通った審査を迫られることは少なくありません。
年齢・家族(親族も含む)構成・仕事内容・収入額・住居の広さ・交友関係など、数を上げたらきりがありませんが、審査はつきものです。

動物愛護団体側からすれば、譲渡するペット様の暮らしを案ずるため、という主張でしょう。
もっともな正論です。

しかしながら、里親に名乗り出た方のプライバシー侵害にあたるほどの、過剰すぎる審査や条件が存在するのもまた事実です。
具体例をあげますと、独身男性は里親資格なし・持ち家(一軒家だけで、マンションはダメ)でないと里親資格なし、などといった審査や条件が存在します。

里親になるからにはペット様と離れてのプライベートの時間は一切持たないように、といった条件を突き付けてくるケースも見聞きしたことがありました。
ちなみに。
ここでいうプライベートの時間というのは、なにもレジャーや旅行だけを指すのではなく、通勤・通学・通院・日用品の買い物に出掛けることも例外ではないというから、閉口するしかありません。

ほかにも。
調査と称し、里親希望の方の勤務先や近所、知り合いのお宅などに、動物愛護団体関係者がアポなしで訪問してくることがあるそうです。

もちろん、すべての動物愛護団体が、そういうことをしてくるわけではありません。
ですが、そういった過剰すぎる審査や条件のせいで、親切と優しさと愛情をもってせっかく里親を希望したのに、なくなく断念した方々もいらっしゃるのが、現状の里親制度です。

動物愛護団体が掲げる、”一匹でも多くの命を救いたい”という理念は素晴らしいものだと存じますが、そんな過剰すぎる審査や条件に100パーセント応じ、納得される方が、一体どれくらいいらっしゃるのでしょうか。
その点について、私は疑問をもたざるを得ません。

さて。
上記のようなことを含めた上で、講義を受け終わった私に、どんな”気づき”があったのかと申しますと。
端的にいうならば、ペット様に対する『5つの自由』と同等に、飼い主様の『クオリティ・オブ・ライフ(QOL)』も大切である、という”気づき”を得たのでした。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉